writer : techinsight

若手ミュージシャンのPRを手助けする会員制サイト登場! 課金サイト制作やグッズ販売も容易に。

駆け出しのインディーズミュージシャンにとって、一番の課題はプロモーションだと言えよう。一人でも多くの人に自分たちの音楽に触れてもらったり、ライブに足を運んでもらったりしてほしいが、広告を出すにはお金がかかるし、プロモーションのノウハウも乏しい。そんなミュージシャンたちを救うべく、課金可能サイトの開設やオンデマンドによるグッズ販売を支援してくれる会員制サイトが登場した。

ダイキサウンド株式会社株式会社サニーサイドアップは、レーベルおよびアーティストの活動を支援する会員制組織「AAAS(アース、Artist Assist Associationの略)」を共同で設立し、今月20日より、会員アーティストに対して各種サービスの提供を開始した。音楽市場の活性化を図る目的だ。

「AAAS」の会員となったアーティストは、3000円の月会費を支払うことで、様々なプロモーションを「AAAS」を通じて行うことができる。

サービスの一例を挙げると、例えば、ドコモ、ソフトバンク、auの3キャリア公式サイト内で課金可能なファンサイトを開設することができる。会員アーティストのブログは、3キャリア公式サイト「携帯放送局 K-station」内に開設されるので、開設当初から多くのアクセスが見込める。

また、オリジナルグッズの制作や販売に関するシステムも提供されるので、「AAAS」の会員アーティストは、Tシャツやタオル、マグカップなどのオリジナルグッズを手軽に制作し、インターネットや携帯電話サイトで販売することができる。在庫リスクを持たずにオンデマンド(=受注生産方式)でオリジナルグッズを販売できるのが嬉しい。

このほか会員アーティストは特別価格でデジタルパンフレット(=音声付き写真集)を作成し、販売することもできる。

「AAAS」の運営にあたりダイキサウンド株式会社は、自社で流通を担当するアーティストを中心に会員獲得活動を担当する。また、株式会社サニーサイドアップでは、PR事業における音楽プロモーションや所属する大黒摩季の楽曲などのコンテンツ制作のノウハウを活かして、主にサービスの企画・運営を担当するという。音楽流通市場において互いの強みを活かし、新たなビジネスチャンスを開拓していくことが狙いだ。

今後「AAAS」では、会員が発売した楽曲が選考の対象となる独自の表彰制度を新たに創設し、活躍の機会が少ないアーティストや次世代を担う若手ミュージシャンの育成にも力を入れていきたいとしている。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)