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博報堂DYメディアパートナーズ 出版社向けにネット通販ビジネス展開を可能にするサービス提供

中小出版社にとって悩みの種は配本である。しかしながらネット通販で本を買うのがスタンダードになりつつある現在、手間のかかる書店配本よりもネットビジネス参入のほうがコスト安である。
とはいえ専門の知識を要し、ピッキング・発送といった手間がかかる。そこで、博報堂DYメディアパートナーズは、初期コストが全く必要なく、出版社のネット通販ビジネス展開をワンスットップで支援できるソリューションサービス「TAKARA-BACO(タカラバコ)」を開発し、サービスを開始した。

「TAKARA-BACO」は、博報堂DYメディアパートナーズの持つ企画プロデュース力やインターネットマーケティングの知見と通販ビジネスのノウハウやシステムを利用したパッケージサービスである。

出版社はこのサービスを利用することで、PC、モバイルの双方に対応するeコマースシステムの構築や物流、カスタマーサポートなどのフルフィルメント(商品の発注から決済、ピッキング、配送までのトータル業務のこと)を初期投資コストを全く必要とせず、ネット通販ビジネスへの新規参入が可能になる。

また、商品の仕入、購入申し込みの受付、在庫管理、商品の配送、料金決済の代行、ネットマーケティングなど、ネット通販ビジネスに関わる全てを「TAKARA-BACO」がワンストップで運営するため、新たな人員の増強などのランニングコストも不要となる。出版社は、自社コンテンツ、および編集制作力を活用した商品選定、およびプロデュースに注力したネット通販ビジネスを展開することができる。

さらに「TAKARA-BACO」は、顧客データーベース運営機能も保有しており、参加する出版社ごとにメールマガジンの発行やアンケート実施など、読者や顧客とのコミュニケーション運営、および販促活動への展開も可能になる。

通信販売ビジネスで利益機会を拡大できるだけではなく、それを起点に読者を囲い込み、雑誌の価値向上やブランド力確立にも活用できるサービスである。
(TechinsightJapan編集部 真田 裕一)