writer : techinsight

「検索」による情報収集を超えて 最適な情報を配信する「マチレコ」のiPhone向け実証実験を開始 大日本印刷

情報検索のあり方は、最適な情報を得るためのキーワード選択技術から始まって、やがて検索エンジン自体が適切なキーワードをサジェストしているのが今の状況である。

そしてその先にあるものは何か?検索すら必要としない行動履歴に基づくレコメンドである。何が知りたいのか、何をしたいのかをITのほうから示してくれるというものだ。今般、大日本印刷がそうした情報利用を可能にする「街なか」情報配信サービス「マチレコ」のiPhone向け実証実験を開始した。

この実証実験は、2010年3月25日(木)から4月26日(月)までの33日間、銀座・有楽町で実施される。

生活者がiPhoneにダウンロードした『マチレコ』アプリケーションを選択すると、全地球測位システム(GPS)により生活者の位置情報を取得し、時間帯や嗜好情報、閲覧履歴、過去に閲覧した情報に対する評価などをサーバーが分析して、その生活者の状況や好みに適した店舗や施設の情報を画面に表示する。

生活者は、自分でキーワードによる店舗検索などを行うことなく、最適なタイミングで適切な“街なか”情報を入手することができる。

iPhoneならではのタッチ操作を活かした画面表示と、画面に登場するオリジナルキャラクターとの対話形式の操作により、情報の絞り込み、嗜好や評価の設定などを簡単に行うことができる。

このアプリケーションは、「App Store(アップストア)」でダウンロードでき、そのアプリケーション上で利用者情報を登録することで、当実験に参加することができる。アプリケーションおよびサービスの利用は無料である。

対象となる施設はレストラン、ショップ、映画館、ギャラリーなど、約5000件が予定されている。
(TechinsightJapan編集部 真田 裕一)