企業において、頻繁に改正される法令や規約を、その都度、条件定義してシステム改良を行うのは、時間と工数を大幅に費やす。
特に貸出与信業務や保険業務などにおけるシステムで、その傾向は顕著である。
しかし、今般、日本オラクルから提供される「Oracle Policy Automation」は、業務規約を記述した日本語の文書から条件定義に自動的に変換して業務システムへの実装を自動化する新製品だ。

規約の文章や表は「Microsoft Office Word」や「Microsoft Office Excel」の日頃使い慣れているソフトウェアを利用して記述することができるため、新しい規約文書だけでなく、過去の規約の文書もルール定義体に変換し業務システムで活用できる。

例えば金融商品取引法への対応の一環として、投資性の高い商品販売は「顧客にリスクを説明し承諾を得る」という条文を規約に追記する場合、コールセンターや店舗など様々なチャネルで販売に携わる社員が、新規約に基づく対応を迅速かつ間違いなく実行する仕組みを効率的に実現することができる。

本製品の活用により、特に複数のシステムに影響を及ぼす規約等改正を、矛盾なくシステムに落とし込むことができるので、企業の法務部門とＩＴ部門との頻繁な突き合わせやチェック作業が軽減される効果が期待できる。
（TechinsightJapan編集部 真田裕一）