普段はおとなしそうなのに怒らせると怖い。そんな人があなたのまわりにもいるのではないだろうか。どうやらヘレン・ミレンもそのうちの1人のようだ。マジギレすると公衆電話を壊してしまうほどの気性の持ち主らしい。そんなヘレンが、なぜ自分が激しい一面を持つに至ったのか。その理由を語った。
数々の賞を受賞し、大女優としての貫禄もあるヘレン・ミレンだが、癇癪を起こすと大変なことになるのだという。すぐに機嫌が悪くなるのはもちろんのこと、キレると周りにある物を破壊してしまうのだそうだ。
「普段は落ち着いてみえるけど、たまにはそうではなくなるときだってあるわ。頭の中が爆発して、文字通りキレることだってあるわよ。それに私はよく泣くの。もちろんキレると物を破壊したこともあるわよ。公衆電話を引きちぎって、壁に投げつけて壊したこともあるんだから」と自らの凶暴ぶりを語るヘレン・ミレン。
そんなヘレンの激しい気性はいったいどこから生まれてくるのだろう?彼女自身は自分のパーソナリティーは過去に付き合ったボーイフレンド達によってつくられてきたものだと語っている。
「もともと自分は、音楽は興味はなかったけれど、その時の彼氏が音楽が好きだったわけ。彼は音楽についていろんな事を教えてくれたわ。それで今の私が好きな音楽も彼の好みがベースになってるの。別の時に付き合ってた彼氏はボクシングが好きだったわね。それ以来、私もボクシングに魅了されるようになったわ。」
どうやら怒ると公衆電話を壊すのも、以前に付き合ってきたボーイフレンド達が原因らしい。
「私はなんでも吸収するの。学ぶこと自体が好きだからね。心をオープンにしていることはとても大切なのよ。心が狭いことほどダメなものはないわ。最近の若い人は、自分の世界の中に閉じこもりすぎだと思うの。」と付け加える。
さらに、彼女をより貪欲にさせたのはハリウッドなのだという。
ドイツのテレビ番組の中でも「自分はまだ他の女優達の中に埋もれた存在だと思うの。主役を演じたときですら、一線を抜けたという感覚にはなれない。もちろん一緒に共演する役者の人たちは大切だけど、まだ自分が埋もれているという感覚は若いときから変わらないままね。けど純粋だった若いときよりは現実的になったし、貪欲になったと思う。」
「それに自分はもっと個性的でいたいと思ってるの。その思いは年齢と共に強くなってるわ。これは今までの人生の厳しい現実がそうさせるのだと思うわ。その意味では自分は純粋さを無くして荒んだと思うし、悲しいことね。」とちょっぴり感傷的に自分の人生を振り返るヘレン。それにしても心を開いて吸収する事が、何も怒って電話を壊すことなくてもいいのにと思うのは私だけではあるまい。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)