writer : techinsight

【お笑い峰打ちコラム】気になるアマチュア発掘事情

 21日、フジテレビ前「お台場ラーメンPARK 特設ステージ」にて一風変わったお笑いコンテストが行われる。その名も「100人勝ち抜き“お笑い鉄板フレーズ”バトル」である。

 公式サイトによると、応募資格は年齢、性別、性癖(原文ママ)一切不問。コンビでも、グループでもOKだ。ジャンルもこれまた一発芸、顔芸、コント、漫才、形態模写となんでもあり。持ち時間はたったの5秒、ショートネタどころの騒ぎではない瞬間芸で会場を沸かせなければならない。明記されてはいないが、アマチュア向けのコンテストのように思われる。

 今、お笑いの世界は賞レースで大盛り上がり。莫大な賞金と約束された人気を賭け、数多の芸人が数多の大会で火花を散らしている。しかしそのほとんどはプロのためのものであり、アマチュアは参加が一応認められている、という程度だ。これほどお笑いブームが長く続いていながら、まだ見ぬ原石を発掘する試みはあまりなされていない。

 80年代に日本テレビ系で放送され人気を博した、お笑いオーディション番組「お笑いスター誕生!!」。とんねるずはこの番組を足がかりにプロデビューを果たした。彼らのような成功例は確かにそう多くはない。しかし、お笑い芸人をめざす人にとって一つの指針となったはずだ。

 いま芸人をめざすのならば、近道かつ王道は養成所に入ること、であろうか。続いて所属事務所が開催するライブのオーディションを受けることも有力であろう。どちらも事務所ありきのため間口がせまく感じられるが、その分本気で芸人をめざすものだけが集まるであろうから、育てる側としてはやりやすいのだと思う。

 しかし、お笑いスタ誕のとんねるずのような、クラスで一番おもしろい奴がテレビでも人気者になる、というパターンもあってもいいのではないか。21日に行われるお笑い鉄板フレーズバトルは、その水先案内人としての役割を担うことになるのかもしれない。ちなみに審査員は構成作家の元祖爆笑王だ。

 残念ながらすでにエントリーの受付は終了。しかし公式サイトには「飛び入り歓迎!」とあるため、腕に覚えのある人は参加してみてはいかがだろうか。
(TechinsightJapan編集部 三浦ヨーコ)