writer : techinsight

【ドラマの女王】重い内容の「コード・ブルー」。役名に隠されたルールとは?

今シーズンから月9枠に移った「コード・ブルー ドクターヘリ救命救急 2ndシーズン」(フジテレビ)。前シーズン同様、4人のフライトドクター候補生を中心としたストーリーで、生死が関わってくるだけに重い内容となっている。ところで、この「コード・ブルー」、登場人物の名前にルールがあるのにお気づきだろうか。

気づいている方もいらっしゃるだろうが、この登場人物の名前は「色」に関連しているのだ。そしてその色はまさにそれぞれの人物にふさわしいものとなっている。

藍沢(山下智久)・・・『藍色』  クール、冷静沈着。
白石(新垣結衣)・・・『白』  清廉潔白、純真、正義感が強い。
緋山(戸田恵梨香)・・・『緋色』  情熱的、勝気。
藤川(浅利陽介)・・・『藤色』  中間色であり、協調性があり、柔和。

ちなみに前クールで指導医であった黒田(柳葉敏郎)も、『黒』で、質実剛健、強く屈しないイメージの通りだ。今シーズンから指導医となっている橘(椎名桔平)も、橘色というのが日本の伝統色にあるそうだ。橘は、過去に辛い経験をしたことからか、どちらかというと本音を隠しているようなところがあり、中間色というところか。今後も指導医が追加されることがあれば、緑川や金村などという名前が出てきそうである。「コード・ブルー」は医療用語ではあるが、ここにも「青」が入っているので、そんなところから生まれたルールかもしれない。

さて、今シーズンは4人のフライトドクター候補生、ひとりひとりの側面にもスポットをあてるといわれていた通り、4人とも重い事情に直面している。藍沢(山下智久)は、突然現れた父親と対面し、母の死の真相を知る。白石(新垣結衣)は、同じく医師である父が余命長くないことを知る。緋山(戸田恵梨香)は、患者への思いやりから同意書にサインをしてもらわなかったため訴訟を起こされそうになり、患者が恐くなってしまう。藤川(浅利陽介)は、思いを寄せるフライトナース冴島(比嘉愛未)が最愛の人を亡くしたため、どのように励ましたらいいか思い悩む。医師としての成長というよりは、人間としての成長に焦点をあてた形となっている。

かつて大ヒットした「東京ラブストーリー」「ロングバケーション」などトレンディドラマで一世風靡した月9枠、そして週はじめで疲れて帰宅しての月曜日に、この重い内容はどうなのか、前シーズン同様木曜22時枠の方が良いのでは・・・と危惧していたが、9回までの平均視聴率は約16.5%とまずまず。「コード・ブルー」の人気はだいぶ定着しているようだ。

ストーリーは、最終回に向けて、未曾有の惨状での救命救急と、田所部長(児玉清)が受ける大手術がメインとなりそうだ。しかしやはり今シーズンはそれ以外にも、フライトドクター候補生それぞれが、どのように自分の問題や課題に決着をつけるのか見届けたい。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)