こんにちは 占い鑑定士の飛鳥 銘です。
かつては、知的な人の研究対象だったユングの「シンクロニシティ」(共時性)が大ブームのようです。今回はシンクロニシティを簡単に考えるよりも、縁を大事にしようという話です。
以前に、精神科で「先生、私の前世はなんですか」と尋ねる人がいるという話を聞きましたが、実は私のところにも「これってシンクロニシティですよね」と言ってくる人がいます。
これは実際に「そうだ」とも「違う」とも言えないというか、わからないので、結構困ります。
シンクロニシティを簡単に言えば、「意味のある偶然」または「偶然と思えることはすべて集合的無意識の世界における必然である」ということになります。
でも、毎朝電車で同じ男性に会うし、いつもすぐ隣に立つけど、「これってシンクロニシティ?」と言われれば、おそらく、そんな難しい概念を持ち出さなくても、二人とも出勤時間の都合で同じ時刻の電車に乗って、降車位置の都合で同じ車両に乗っていると考えた方が合理的です。
いつも同じ電車で出会うステキな人=シンクロニシティ=赤い糸=運命の人 とまで考えてしまうのは、あまりにも自分に都合が良すぎます。
でも、少なくとも縁であることは間違いないので、それがシンクロニシティであってもなくても、私はその縁を大事にして、勇気を出して声をかけてみることをオススメしています。
さらにごく最近ですが、量子力学でいう「局所性」(この宇宙における現象が、離れた場所にあっても相互に絡み合い、影響し合っているという性質のこと。)が注目されていて、おそらく今後はスピリチュアル系恋愛指南本で「シンクロニシティ」と「局所性」を混ぜた、新「赤い糸理論」がはやると思います。
カップルが結ばれる理由が、シンクロニシティであっても、局所性であっても、「前世でも夫婦だった」であっても、何でもかまわないのですが、難しく考えるよりも、直感で「この人だ」と思った人が現れたら、まず勇気を持ってアプローチしてみることです。
縁は仏教用語の「縁起」ですが、仏教にとどまらず、庶民感覚でそうした実感と体験があったからこそ、広く信じられているのです。
私もその縁をつむぐお手伝いをしているに過ぎないのです。気になる人が現れたら、まず、明るい笑顔で挨拶してみる。すべてはそういった小さな行いの積み重ねであることを信じてほしいと思います。
どうぞ皆様ステキな週末をお過ごしください。
(TechinsightJapan編集部 飛鳥 銘)