writer : techinsight

【お笑い峰打ちコラム】芸人Twitter増殖中なう

 Twitter(ツイッター)を始める芸人が増えている。ツイッターの利便性や楽しさなどは専門家にまかせるとして、一お笑い好きとして芸人ツイッターについて語ろう。

 多くの芸人たちは本名または芸名でアカウントを取っている。つまり私は芸人○○ですよ、というスタンスで日々つぶやいているわけだ。この点ではブログと同じなのだが、芸人ツイッターは芸人ブログよりずっとおもしろい。

 ブログはどうしても日記然としたものが多く、ごく一部のファンのためのものというイメージは否めない。発信側の芸人もそれを理解しており、炎上でもしない限りブログを見ているのは自分のファンだけだという認識があるように思う。卵が先か鶏が先かではないが、だからこそただの日記で構わないのだ。

 しかしツイッターは違う。一度フォローしてしまえば半永久的に芸人のツイートを見続けることができるため、さほどファンでない人も気軽に芸人をフォローする。ツイッターを初めてとりあえずガチャピンをフォローする感覚の延長だ。

 以上のことから、ツイッターはブログに比べるとアウェイであるといえる。ファンでもない人々の前に芸人ですと公言して存在しているのだから。

 しかしながら、ツイッターで笑いを取る必要はまったくない。そこはブログと同様である。だがやはり多少おもしろいことを言ったりしたりしたいのが芸人という生き物であろう。ただ眺めているだけでもその微妙な心理が垣間見えるような気がして、芸人ツイッターはおもしろい。

 中にはツイッターの特性を利用して芸人同士で会話をしたり、フォロワーを巻き込んで大喜利のようなことをしている芸人もいる。もちろん、ただの日記、ただのなうに終始する芸人もいるが、これはこれでファンからすれば嬉しいものだ。

 蛇足ではあるが、昨年12月31日、吉本芸人たちが一斉にTwitterを始めた。待ってましたと思いきや2010年1月1日以降彼らがつぶやくことはなかった。なんのことはない、年末年始特番と連動した企画だったのだ。エハラマサヒロが別のアカウントでツイッターを始めたことからも、その時のアカウントはイベント用だと考えた方がいいだろう。
(TechinsightJapan編集部 三浦ヨーコ)