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【パソコン快適活用術】シンプルなのに多機能な時刻指定メール送信サービス「いー時間です」

多くの人はスケジュール管理ソフトに予定を入力しておけば、仕事もプライベートもバッチリ管理できると思い込みがちである。しかし実際には、忙しくなるとゆっくりスケジュールなど入力していられないのが現状だ。

会社のチームリーダーが「おい!明日15時から緊急会議だ!全員参加だぞ」と口頭で言ったことを、各メンバーがきちんと把握してスケジュールの調整をするのはなかなか難しい。結局、オフィスが修羅場になってくると、号令も調整もスムースに行き渡らないのである。そんなときに、最も身近なツールである、ケータイメールに逐一情報をPUSHするサービスが、シンプルな分、とても便利だ。そこで未来の時刻を指定して、メールで連絡を入れることができる「いー時間です」を紹介しよう。

いー時間です(etimecall)」は、特定の人あるいはメンバーのメールアドレス宛に、時間指定(5分単位)でメールを送ることができるシンプルなサービスだ。

メールアドレスは、PC用のものでもケータイ用のものでも良いが、PUSH機能を最大限生かすにはケータイのアドレスがよいだろう。

たとえば、最初に紹介した緊急会議の招集は、号令がかかった時点で第一報を入れておいて、さらに会議予定時刻の1時間前を時刻指定して、「参集準備」のメールを入れておけばよい。

このような機能は、グループウェアで実装されていることが多いが、SOHOや小規模オフィスでは、コスト面で引き合わないため、導入されていないことが多い。そんな企業にこそ、使って欲しいサービスだ。プライベートとビジネスの境界がないので、幅広く使えるのもメリットである。

通信はSSLを利用しているので、セキュリティ面でも安心だ。

いー時間です」には、ライト版とデラックス版があり、ライト版は登録も不要ですぐに使えるサービスだ。その都度メールアドレスを打たなければならないが、その代わり自分のメールアドレスを送信者に指定できるので、実際に自分のケータイから送ったのと同じ形で相手に届く。

たとえば恋人への「お誕生日おめでとうメール」は、ちょうど誕生日に海外出張に出かけていて時差があっても「いー時間です」なら便利だ。誕生日に合わせてあらかじめ日時指定で送っておけば良い。

定時連絡も先に「いー時間です」を使って送っておけば、あとは思う存分、仕事をするなり、飲みに行くなりできるので、恋愛もきっちりこなしながら、自分の時間が確保できる。

また、リマインダーとしても使うことができ、○月○日は10時から顧客との打ち合わせがあると同時に、結婚記念日でもあるというような場合、その前日を指定して「○月○日 顧客との打ち合わせ 結婚記念日にプレゼントを忘れずに」というメールを自分宛に送っておけば、間違いなく二つのタスクが同時にこなせる。

デラックス版は複数のアドレスを登録して一斉送信あるいは個別送信ができるので、オフィスの中でみんなの秘書役を務める人が管理していると便利だ。会議時間の変更や緊急ミーティングの招集、さらに飲み会の予定と場所などを、日時指定で送ることができる。

そのほか、プライベートでは家族同士で今日の晩御飯の予定を送ったり、帰宅予定時刻を知らせたり、不定期に飲む薬の時刻を知らせたりなど、工夫次第で様々に使うことができる。

今までパーソナルなスケジュールツールやカレンダーツールを使って一生懸命予定を入力していたユーザーは、ぜひ「いー時間です」を試してほしい。「いつ、何をすればよいか」をメールで知らせてくれるそのシンプルな使い勝手は、一度使い出すと手放せなくなる便利さである。

http://etimecall.jp/

(TechinsightJapan編集部 真田裕一)