こんにちは 占い鑑定士の飛鳥 銘です。
「自分らしくありのままで飛び立ちたい」とか書けば、よくありがちなJ-POPの詞になりますが、実際にそのとおりにしている人を私はほとんど見たことがありません。
そこで悩みを自分らしく悩まないで、心療内科に頼ったり、心理療法士に頼ったり、そして占い師に頼ってくることになります。そういった意味で、医者と心理士と占い師はお悩み解決専門家ということになっていますが、実は提案できる解決は「悩みをありのままに悩む」ということだ言えます。
心療内科の先生から聞いた話なのですが、診察に来て「先生、私の前世はなんですか?」と訪ねる人がいるのだそうです。
こういったことは占い師に聞いてもらったほうがよいのですが、前世を占った結果がどうであれ、「17世紀フランス○○公国の○○姫」というようなステキな答えではないと納得してくれませんので、訪ねるほうも答えるほうもあまり意味がないとも言えます。
心療内科は、基本的に薬の力を借りて、よい睡眠と気分の安定を図るための助けを求めるところなので、今の自分はミジメだけど、前世はきっと素晴らしい人だったのを確認するところではありません。
また、心理療法に救いを求める人もおりまして、実際にそれで救われる人はいますが、あまりそれにとらわれすぎると、自分で自分の首を絞めることになります。
たとえば、「共依存」という言葉があります。
恋人とか夫(妻)とかに「依存されている状態」に依存していることを言いますが、世の中で共依存もマザーコンプレックスもファーザーコンプレックスも一切ない独立した男女が、双方の合意の元で、自分のことは全部自分でやるというカップルというのは、おそらく一緒にいても楽しくないですし、そもそも一緒にいたり結婚したりする意味がありません。
誰だって、相手に依存されることに愛を感じますし、相手に自分の父(母)のイメージを投影するものです。ひとえに程度問題と言えるでしょう。
そして占いはどうかと言えば、未来には希望もあれば失望もあるので、希望をどう受けとって、失望をどう受け流すかという知恵をつけるお手伝いをするものだと考えたほうがよいでしょう。
ステキすぎる前世や、心理学的症状名や、バラ色しかない未来を言ってもらっても悩みは解決しません。
悩みをありのままに悩んでいれば、解決の方法も見えてくるでしょう。もちろん色々な人に悩みを打ち明けるのは大変良いことです。悩みを共有してくれる人がいれば、悩みの半分は解決したようなものなのですから。
どうぞ皆様、ステキな週末をお過ごしください。
(TechinsightJapan編集部 飛鳥 銘)