フルHD動画をサクサク編集するには、CPUだけでは相当に高い負荷がかかってしまうが、別働隊としてグラフィック処理を専門に行うGPUのパワーを活かせば、ストレス無い動画編集、エンコードなどが可能になる。
株式会社LoiLoは、2010年1月29日、世界をリードしているグラフィックカード・メインボード企業MSIと連携し、全てのMSI NVIDIA GeForce製品シリーズへ、世界初GPUにより加速されたビデオ編集ソフトSuper LoiLoScopeのバンドルすることを発表した。
編集ソフト必須の、複数の動画を重ねるトランジッションや、スーパーインポーズなど、複数のフルHD動画を重ねるプレビューをリアルタイムで確認するためには、フルHDの動画を最低2ファイル同時再生させなければならない。
編集ソフトには不可欠なデュアルストリームデコードをGPUで行うことにより、さまざまな用途で使われるCPUの負担を最低限にし、作業の効率化及び軽快な動作を実現する。
高速なCPUと組み合わせることにより、3ストリーム以上の再生・編集も可能である。
これまでトランジションなどの処理に当たっては、一度CPUフルパワーで実行させてみてから、改めてその実行結果を確認するという手順であったため、ビデオ編集にチャンレンジを始めたアマチュアも、あまりの時間のかかりようにすっかり嫌気がさして、イメージしていた編集を放棄してしまうこともあった。
しかし、デュアルストリームデコードによるリアルタイムプレビューが可能になれば、成功か失敗か再調整が必要かがすぐに確認できるので、サクサクと編集処理ができるようになる。
これまで挫折してきたユーザーも、思う存分自分のアイディアを実現できるようになるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)