インターネットでの相談事は、ちょっとしたことならQ&Aサイトに投稿すれば誰か親切な人が教えてくれるし、その道のプロの人が常駐しているサイトもある。しかし、本格的に仕事の依頼をしようと思ったら、様々な会社のホームページを探して個別に相談しなければならないのが現状だ。また、せっかく高度なスキルを持ちながら起業できないでいるプロフェッショナルも多く存在する。そんな両者を結びつける会員制サイトが「ネクブロ」だ。
ネクブロのサービスは会員のみが利用できる。会員になるには本人確認等の審査、3万円(税込)の入会金が必要となる。
ネクプロはサイバー上でビジネスを遂行できるツールを提供し、サービスの実現までサポートしている。Web会議システム、サイト内メール等を利用することで、ブラウザとネット環境があれば非対面で仕事を進めることができる。
各プロジェクトは、提供者のスキルや実績、過去の利用者の感想、第三者機関による評価(オプション)を見てから選べる。
サービス申し込み後も「サイト内メール」にてメールの交換ができ、ニーズにあっているかなどを確認できる。
決済は、個人間のトラブル防止のため、全て事務局が代行する完全前払制である。前払いされた利用代金は事務局に一旦プールされ、プロジェクトの終了が確認された後、サービス提案者に利用代金が支払われる。
起業したいけれども資金が乏しく、リスクもなるべく回避したい。そんなプロフェッショナルにとって、第3の起業の場として注目されるほか、本格的なサービスを安い予算で利用したいユーザーにとっても便利な「知的サービスのコンビニ」という新たな産業・マーケットが創出された、ということもできよう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)