writer : techinsight

【パソコン快適活用術】ほとんど何も考えずに自動作詞作曲する方法

コンピュータと作詞作曲の関係は長い。1960年代にはグラフィックを読み込ませると音響に変換する国産システム「フォトフォーマー」というシステムが存在し、また、一柳慧氏の電子音楽でコンピュータに演歌を歌わせる作品がある。

もちろん、当時は大型のコンピューターを使用して行われたわけだが、2010年現在、作曲家はコンピューターで作曲するのが当然になっており、自分の思い描いた音をすぐに鳴らしてみることもできる。
アマチュアでも初音ミクを使えば、作曲と歌唱ができるが、今回は、本当のアマチュア、つまり楽理も知らず作詞の才能もない人がコンピューターで作詞作曲するソフトを紹介する。

まずは作詞である。LYRICALOID迷句リリが非常に便利である。マルコフ連鎖を応用して自動作詞するもので、デフォルトの状態ではとりあえずJ-POP風の歌詞が生成される。ただし、主語が「僕」と「わたし」に別れていたり、どう読んでも意味の通じない文章が時折できあがるので、そこは手動で修正する。
次のようなものだ。記者が手を加えたものを紹介する。
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僕のすることを ずっと知って欲しくて
きっと僕たちはぐれもの 今なら
僕はきっと絹糸と鋼鉄とでかけ
スキなことだけが たたかう僕見て
一つになって渡って黒土の祖国へ
精一杯の笑顔を
Fly away south まだ失われない
僕の未来 僕はまだまだ 君が好き 
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よく読むと、なんのことやら意味不明だが、もともとJ-POPの歌詞はそういうものが多いし、自分は意味がわからなくても、別の人が聞いたら感動するかもしれない。

ギターのコードだけはかき鳴らせるという人なら、適当にコードを付けて歌えば1曲できあがりである。

もう少し芸術的な詩を付けたければ、独自辞書を編集することもできる。著作権に抵触しない範囲で、知っている言葉や好きな語句を揃えていけばよい。旧約聖書の詩編などを使えば、なかなか芸術的な詩ができあがるに違いない。

続いて作曲であるが、冒頭に紹介した画像ー音響変換を行うシステムがある。

RGB Music Labは、任意の画像を指定するだけで、その画像を音響に変換してくれる。設定は細かく行えるので、テンポや休符の入れ方、使う楽器などを指定するだけだ。どんな音響が出るかはやってみるまでわからないが、現代音楽愛好家にはおなじみの無調音楽風のものができあがる。

MIDIに出力できるので、そのまま譜面にして生身の演奏家に演奏してもらってもよいし、作曲が出来る人に手を加えてもらって、体裁の良い音楽に仕上げてもらうことも可能だ。

両社の中間、つまりオリジナルのポピュラーミュージックを作りたいのであれば、Microsoft Songsmithが期待できそうだ、LYRICALOID迷句リリで作った歌詞を適当に鼻歌で歌ってデータにしたのち、最終的に初音ミクなどに歌わせれば、誰の手も借りずにオリジナル曲ができあがる。

こうやって、適当に作った曲でも、リスナーを感動させてしまえば勝ちである。楽器演奏はアマチュア愛好家がたくさんいるのに、アマチュアソングライターは少ない。ニューミュージックの勃興以来、自分で作った作詞作曲して歌うのが基本になっている現在、作詞作曲の敷居を下げることも重要であろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)