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NEC 環境負荷に配慮したビジネス向けMateシリーズ最新モデルを発表

NECは、伝統のビジネス向けパソコンMateシリーズの最新モデルとして、動作時および待機時の消費電力を大幅に削減するとともに、消費電力量を可視化する機能も搭載するなど、環境対応を強化したビジネス向けパソコン4タイプ11モデルを新たに製品化した。

環境負荷への配慮は、ビジネス向けPC調達の際の仕様に盛り込むべき必須項目と言えるが、IT担当者と調達担当者との連携が取れていないと、単に「RoHS指令準拠」「消費電力○○W以下」などと、一般的なPCが当然満たしている要件を記載するだけになってしまう。

しかし、同シリーズでは、変換効率88%以上の高効率電源採用により電力ロスを抑制したほか、CPUやマザーボードの省電力化、SSDの採用などにより、動作時の消費電力を従来モデル比約30%削減の約23Wまで削減したモデルを用意している。

さらに、電源オフ時の消費電力をより細かく制御するチップを新たに搭載することで、待機電力も従来モデル比約80%削減の約0.3Wまで削減を可能にした。これらの取り組みにより、利用時のランニングコスト低減および、省エネによる二酸化炭素排出抑制に貢献している。

そして、消費電力を測定し、消費電力の推移や過去の消費電力量の履歴を画面上に表示する機能を標準搭載したモデルも用意。省電力設定による節電効果が画面上で手軽に確認でき、利用者の省エネ意識を高めることができるほか、履歴を分析することでより効率的な省エネ運用が可能だ。

環境調和性に優れた難燃性バイオプラスチック「Nucycle(ニューサイクル)」およびバイオ塗料を採用(MateタイプME)するなど、パーツのRoHS指令だけではない、具体的な環境負荷低減のための対策が行われている。

PCのスペックにおいて、どのメーカー製品でも大差がなくなっている現在、具体的な省電力目標とコスト削減効果を可視化できる、今回のNECの新モデルは、社内的な対策のみならず、対外的な「環境負荷低減への取り組み」として、アピールできる内容の製品となっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)