writer : techinsight

【どっちが勝ち組でショー】 勝間和代 VS 香山リカ“方向性を見失った”アラフォー女性のニューリーダー対決!

今回の【どっちが勝ち組でショー】は、書籍ヒットやテレビ出演で昨年大ブレイクした経済評論家の勝間和代と、それに噛み付いた精神科医の香山リカ。バトル展開中とはいえ、もはや「セット売り感」も漂うこの二人。次々に子供を産んでは会社を変えてのし上った勝間氏と、“逆サトラレ”のごとし相手の気持ちが解かってしまった結果、婚期が遅れ、結婚した今もアラフォー独女のカリスマ・香山センセイ。つまるところ、どっちも一般女性が目指すタイプでは無いような気がするのだけれど・・・・・。

みずからの著書『しがみつかない生き方』で、わざわざ名指しで「勝間和代を目指さない。」と、子持ちバリキャリの代名詞「カツマー」に苦言を呈した香山リカ。この人何者なのかというと、アラフォー世代にはおなじみ、数々の女性誌や著書で恋愛や女性の生き方について指針を示してくれるカリスマ精神科医である。

彼女の分析は、まるで占い師みたいにピタリと読者の心情を当て、言って欲しい事を言ってくれるので、長期にわたり大人気。なまじ服用する薬ばかり処方する精神科医よりも多くの女性を救ってきたかもしれない。最近では、雇用不安をダシに就職しない若者を分析した『就職がこわい』だとか、結婚により生活レベルを落としたくない高収入女性を分析した『結婚がこわい』なんていうエグイ社会本を出している。ずーっと独身なのかと思ったら、スポーツやプロレスについて書いているライターのダンナさんがいるらしい。

一方、『断る力』や『お金は銀行に預けるな』など多く著書を出し、そのドーベルマンの様な容姿と強気な発言で日本中を震え上がらせた勝間和代。独身で三人の娘の母でもある彼女のできれば避けて通りたい「取り付く島の無い感」は、今までの日本のワーキング・ママ思想や就業、財産などの価値観をことごとく覆した。

「育児は全部金で解決させた!」とか、「コンプレックスを煽る商品がネット広告としてはふさわしい。」とか、あえてみんなが遠慮して言わなかった事を堂々と偉そうに言って人気を集めた彼女。テレビで危険な紛争地帯に出かけていってリポートしたり、その他でも大活躍だったけど、なぜか彼女を見れば見るほど気持ちが萎えてしてしまう。彼女の数々の強気発言も、「そりゃそうなんだけど・・・。」としか言いようが無く、あのブルドーザーのような“雑に”人を巻き込む力は野村沙知代レベル。カツマーを目指そうとしている時点でその人はある意味成功しているのではないか。

しかし香山と勝間どちらが勝ち組かと言うと、香山リカである。香山の的確な精神論は、なんでもネタにできる上にバブル期もその後も需要が高かった。期間を考えると勝間以上に稼いでいるに違いないし、この先も勝間のように敵対する相手を見つけてのコラボもしやすい。一方、勝間は「バブル後世代」なので実は働く女性としてはあまり恵まれてなく、経済が下降に向かう世の中で職場に恵まれず、転職を繰り返し、わらしべ長者的にのし上ってきた。優秀ではあるが、その経歴も意外に輝かしくない。しかも過去、資産運用について信託などの購入をオススメした結果、信じて買って大損した人から怨まれたり、「時短!」を押し進める結果、家族にシワ寄せが行ったりと公私共に前途多難。今はいいけどしばらくしたら、たたかれるかもしれない。

逆境の時代に勝間の「強気」は頼もしい。けれど、あまり「弱さ」や「ゆるさ」を見せないのも人間味が無い。香山の参戦によって今後、何を言ってもバッシングの対象にされやすい勝間和代は、今年生き残れるだろうか。
(TechinsightJapan編集部 宇佐木野ミミ)