「ポータブルオーディオといえばiPodやiPhone」と呼ばれるくらい定着しているアップル社の製品は、実は付属品周りで意外と不便なことが多いのだ。iPod nano iPod ClassicとiPod touchの下位モデルにはリモコンが付属しないので、曲を飛ばしたり、音量を調整するときには、いちいち本体を取り出してタッチスクリーンやホイールで操作しなければならない。一方で最新のiPhone3GSとiPod Touch上位モデルとiPod Shuffleにはリモコンは付いているが、イヤホンと一体化されているので、オーディオマニアの要求を満たす高級ヘッドホンは使えない。つまりヘッドホンかリモコンのどちらかを犠牲にしなければ満足のいく環境が得られないのだ。しかし、ほぼ全モデルでお気に入りのヘッドホンが使いながら軽快に操作できるリモコンが実は存在するのだ。
このお役立ちアイテムの商品名は、“iLuvリモコン付きヘッドホンアダプタ”iLuv iEA15。早速、愛用のハイエンドイヤホンと組み合わせて使ってみた。やはりiPhone純正のイヤホンと比べて音の立体感は素晴らしく、iPhoneの楽しみがいっそう増すことは間違いない。やはり音質を決めるのはイヤホンやヘッドホンだと改めて実感した。
このiLuv iEA15のリモコン部は、非常に小さくシンプルに設計されており、メインボタンを中央に、ボリュームボタンを左右に配置しているだけである。
操作は、メインボタンのワンクリックで「一時停止」「再生」、ダブルクリックで早送り、トリプルクリックで巻き戻しとなっている。カチカチで次の曲、カチカチカチで前の曲という手軽さは、一度使うと手放せなくなる便利さだ。
音楽を聴きながら、ネットを閲覧したり、ゲームをしたりしていて聴いている音楽のボリュームを調整しようとすると、リモコンがなければ一度iPod画面に戻って、操作しなければならないが、iLuv iEA15ならば、親指だけで曲送りも曲戻しもボリュームコントロールも自由自在だ。
この操作は、特にウォーキングやジョギング中には非常に便利である。純正のリモコンでは、指がなかなか的確な位置にいかないのに対して、iLuv iEA15なら確実に目的の操作が行える。
また、少し使い込むと気がつくのだが、ケーブルの堅さ・太さが実に絶妙にできていて、イヤホンのケーブルにからまることがないのも嬉しいところだ。iPhoneは電話の待ち受けのためには、音楽を聴いていないときにはリモコンごと取り外しておく必要があるが、ポケットに入れておいてもからまないので、使いたいときにサッと出してすぐに聴ける。
iLuvはiPhone/iPodアクセサリーを専門に扱うアメリカのメーカーである。ウォーキング中に役に立つiPhoneアームバンドやオシャレで高機能なイヤホンなどを取り扱っている。
音楽が好きな人もそれほどでもない人でも流行っている音楽を聴いて仲良くなろうという時代は過ぎたが、その分、音楽好きの遺伝子を受けついだヘビーなミュージックリスナーのiPhone/iPodへの期待は高まる一方である。iLuvはそんな期待に応えるブランドである。
皆さんもiPhone/iPodをこだわりの音質で楽しんでみてはいかがだろう。さらに充実した音楽ライフにきっと満足できるはずである。
対応機種は次のとおりとなっている。
対応機種 : iPod touch 第2世代
iPod nano 第4世代/第5世代
iPod classic 120GB/160GB
iPod shuffle 第3世代
iPhone 3GS(3Gは非対応)
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)