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モバイルワーカーのクライアントPCデータ保護ソリューション「DPNE」を発表 日本HP

厚生労働省が取り組んでいるワークライフバランスと在宅ワークの促進を受けた形で、在宅勤務形態やモバイルワーカーと呼ばれるビジネスパーソンが増えている。彼らに貸与すべき端末はローカルにデータを持たないシンクライアントソリューションがベストプラクティスとも言えるが、導入の簡便さを考えると、通常のパソコンを貸し出すことになるケースが多い。
この場合ローカルに保存したデータの消失リスクが発生する。これを解決するべく、日本HPでは、データ保護ソフトウェア「HP Data Protector」のラインアップを拡充し、デスクトップおよびノートブックのクライアントPCをバックアップ対象にした新製品「HP Data Protector Notebook Extension(以下、DPNE)」を発表し、2010年1月1日から販売・出荷開始する。

DPNEにおいては、バックアップ対象のファイルが作成/変更されると、その都度差分データがローカルリポジトリに保存される。この操作は、クライアントがオフライン状態でも継続的に行われ、ローカルリポジトリ内の差分データは、クライアントが社内ネットワークに接続された時にネットワーク上の専用の保存領域「データボルト」に自動的に転送される。

ユーザーは、オフライン/オンライン、バックアップスケジュールを意識することなく、継続的にデータ保護を行うことが可能だ。
バックアップは、クライアント側のシステム負荷を最小限に抑えながら、透過的に行わるとともに、ローカルリポジトリへの保存では重複排除技術が利用され、「データボルト」へのデータ転送では暗号化/圧縮が行われるため、データ転送によるネットワーク負荷を最小限に抑えることができる。

ローカルリポジトリ内のデータからは、社内ネットワークに接続していない状態でも誤って削除してしまったファイルを復旧することができる。
ネットワーク経由のデータ復旧もWindowsエクスプローラーからのワンクリックによりユーザー自身が行うことができるため、IT部門に新たな負荷をかけることなく、データ損失のリスクを最小限に抑え、ユーザーの生産性を維持することができる。

これらの機能により、エンドユーザーは定期的なバックアップを意識せずとも自動的にデータファイルは保全され、万が一ローカルから削除してしまっても、オンラインで復旧することができるため、業務の継続性と安全性が保証される。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)