20日、M-1グランプリ2009ファイナルに先駆けて敗者復活戦が行われた。その模様は「M-1グランプリ2009敗者復活戦SP」として生放送され、先ほど終わったばかりである。
今年から始まった、敗者復活戦を生放送するという新しい試み。かなり期待していたのだが、ふたを開けてみればもの足りなさが残った。時間の都合でごく一部を切り取る形になるのは仕方がないのだが、MC席とVTRの往復に終始するのはいかがなものか。
熱気あふれる漫才がすぐそこで行われているというのに、視聴者に届くのはそれを見られないもどかしさだけ。舞台裏を紹介するレポーターを務めた麒麟・川島すら、ステージ上に我が家の姿があるにも関わらずレポートをうながされた時『絶対我が家の漫才見たいでしょ』とこぼしていた。
しかし一つだけ、番組でしか楽しめないことがあった。麒麟の控え室レポートでオリラジ・藤森に話を聞くために移動中、ハイウォー・Q太郎を見つける。急遽Q太郎にマイクを向けたのだが、その隣にいた昨年の王者、ノンスタ井上はまったくスルーされたのだ。
井上は着用していたマスクをはずしてアピールするも、カメラはそのまま藤森のもとへ。その後、幾度かのMC席とVTRをはさみ改めて井上に話を聞いたのだが、背後にあった机が倒れるというハプニングが起きた。
番組自体にやや不満は残るが、ともあれ敗者復活戦は無事終了。現在は審査中と思われ、結果は例年通り本戦の途中で発表される。
2007のサンドウィッチマン、2008のオードリーの活躍で、年々注目が高まっているM-1敗者復活戦。激戦を勝ち抜いた1組は、共に戦い敗れていった芸人たちの希望と、日本中のお笑いファンの期待を一身に背負うことになる。敗者復活組を含めた9組の芸人が火花を散らすファイナルは、1時間後だ。
(TechinsightJapan編集部 三浦ヨーコ)