writer : techinsight

酒井若菜の「最後の写真集」、『月刊酒井若菜』刊行。

グラビアアイドルとして活躍してきたあの酒井若菜が、女優業、小説と様々な場で多彩な活躍をして、そしてまたグラビアに戻ってきた。本人曰く、「最後の写真集」になるとのこと。これは見逃せない。

酒井若菜がグラビアアイドルとしてデビューしたのは1997年のことになる。今からもう12年も昔のことだ。そして彼女は1999年に日本テレビが毎年選出するキャンペーンガールの「日テレジェニック」にも選ばれ、数々の写真集を出版してきた。その滑り出しは順調であったと言えるだろう。

しかし、彼女はそこから女優業へと活動の軸足を移していく。特にクドカンこと宮藤官九郎が関わった作品と彼女の相性は絶妙であったと言っても過言ではないだろう。テレビドラマでは『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』、そして映画でも『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』や『舞妓Haaaan!!!』といった作品では独特の存在感を見せていた。もちろん宮藤作品以外でも、テレビドラマや映画における女優としてのキャリアはかなりのものを誇る。つまり、彼女はもうグラビアアイドルではなく、一人の女優になったのだ。それだけではない。2008年には小説『こぼれる』を発表しこちらも高く評価されている。今後の彼女の活躍は約束されていると言ってもいい。

しかし、そんな彼女がまた「グラビア」の世界に戻ってきた。最近では加護亜依が登場して話題を呼んだSHINCHO MOOKの「月刊シリーズ」の一冊として「月刊酒井若菜」が刊行された。語弊のある言い方になるが、もちろんもう彼女は若くない。そしてややもするとこれまでのキャリアにも傷がつきそうな冒険でもある。しかしこれは酒井若菜自身のブログの記事によると、「酒井たっての希望」だという。何らかの挑戦、あるいは総決算の意味合いが強いのではないかと伺える。

「たぶん数年ぶりにして最後の写真集になるから、お見逃しなく」と酒井自身が語るこのムック。人気シリーズからの刊行なので、気になる方は書店へお早めに。
(TechinsightJapan編集部 稲田つばす)