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writer : techinsight

【米国発!Breaking News】シュワ知事、書簡に不謹慎すぎる隠語!?加州でただいま炎上中

「縦読み」―掲示板やブログのコメント欄などで、一見すると普通の文章を書いておいて、それぞれの行の冒頭一文字を縦に読んでいくと、別の言葉、とりわけ相手を中傷する言葉や隠語などが書かれているというものだ。

縦書きと横書きが入り混じる日本語だからこそ実現した縦読み。古くから詩歌や言葉遊びなどに親しんできた日本人だからこそ作れる独自の文化とも言えるが、そんな縦読み、なんとあのシュワ知事も使用していたらしい。

CNNなどの報道によると、先月末に米・カリフォルニア州のアーノルド・シュワルツェネッガー州知事が、州議会にあてた書簡の中に意図的な隠語を入れたのではないかという疑惑が浮上している。

書簡はシュワ知事にとって宿敵である加州議会に向けて送られたもので、財政改革法案であるAssembly Bill 1176を拒否し、州議会の対応を批判するものとなっている。

文面は一読する限りでは特に怒りを露わにしている部分もなく、事務的な内容に終始している。
ところが、各行の冒頭の単語は以下のように並んでいる。
For
unnecessary
care
kicks

Yet
overwhelmingly
unnecessary

それぞれ一番頭のアルファベットを上から下に読んでいくと、我々もよく知る不謹慎なセリフが完成する。

これを最初に発見し報じたのは地元紙「Bay Guardian newspaper」で、知事が議会を中傷するメッセージを意図的に送ったのではないかという憶測が市民の間で飛び交い、知事報道官が即日会見を開いてこれを否定した。

シュワ知事は報道官を通じて「書簡に隠語は入れていない。禁句が出来てしまったのは単なる偶然」と主張している。

シュワ知事と言えばかつて人気映画『ターミネーター』シリーズに出演した名優だが、CM出演などで来日する機会も多かった。日本への造詣が深く、今年から日本で放映されている加州観光局のCMでは「なんでもアリフォルニア」と日本語を混ぜたダジャレを披露している。まさかその時に縦読みを覚えたわけではないだろうが…

この「Fワード」騒動、1週間を経た今も西海岸の世論を「炎上」させ続けている。一昨年に山火事が起きた時には的確な災害対応に各方面から賞賛の声が挙がったシュワ知事、今回の縦読み騒動も見事「鎮火」できるだろうか。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)