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複雑になりがちなID管理を統合しNOTESで活用するID情報統合管理ソリューション インテックとネオアクシス

企業のシステム利用においては、アルバイト、派遣社員、正社員、管理職などで異なる権限を正確に付与し、退職した社員のIDは確実に抹消する。情報漏洩防止と内部統制確保の基本であるが、その作業がIT部門に集中しがちで管理の徹底は困難なことが多い。

これに対応すべく、ID管理ソリューションとして、ID管理ソフト「結人」「束人」を提供するインテックと、Lotus Notes/Dominoのシステム構築に豊富なノウハウを持つネオアクシスが協業し、Lotus Notes/Dominoを利用しているユーザに最適なID情報統合管理ソリューションをワンストップで提供する。

ID同期システム結人(ゆいと)は、異なる種類のディレクトリシステムやRDBなどが保持する様々なデータ形式を吸収し、システム間のデータ同期を行うことが可能なシステムである。ID付与はシステム単位に個別に行われるのが通例であり、それらの同期を簡単に実現することができる。

ID統合システム束人(そくと)は、 結人を利用したデータ同期に加え、幅広いID情報のライフサイクル管理を行うことを可能にしたシステムである。ID情報のライフサイクル管理に必要な申請・承認フローが設定可能である。また、同期システムによる利用者の登録・変更・削除といった証跡ログをGUI で確認できるため、不正なユーザアカウントの登録防止や削除漏れなどの追跡・対応が可能である。

これらの機構をロータスノーツにと変換するのがNotes ID Converter(ノーツ アイディ コンバータ)である。
これは、人事情報・組織情報のCSVファイルをダイレクトにDominoディレクトリおよび二次アドレス帳に反映するソフトウェアである。人事システムから出力されるレイアウトとアドレス帳における定義項目の結び付けが出来るのでシステム運用者のニーズに応じたアレンジが可能である。

IDの付与作業を行うのは、おおむねIT部門の担当者であるが、人事・組織情報を管理しているのは総務部門である。両者の緊密な連携の下で適切なID管理を行っていく必要がある。しかしながら、組織が極めて大きいと、承認フローも複雑になりがちだ。本ソリューションはそうした複雑さに伴う管理の煩雑さを軽減し、一貫したID管理環境を提供する。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)