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企業のコスト削減とグリーンITの推進に当たっては、プリンターの適正な使用管理が必要だ。セクション別にプリント枚数のシーリングを設定したり、複数の端末から同時に印刷をかけるときに、空いているプリンタを探してプリントジョブを送ったり、情報漏洩防止のための印刷証跡確保を行ったりといった総合的なプリンタ管理機能をパッケージングした「ApeosWare Management Suite」が富士ゼロックスから発売される。
「ApeosWare Management Suite」は、複合機やプリンターのユーザー情報の設定や定期的な更新を一括して行なう「機器管理」、個人やグループごとに出力枚数を制限したりする「ユーザー管理」、誰が・いつ・何枚出力したかなどを正確に把握する「ログ管理」、空いている機器を選んで出力する「プリント管理」などの各機能を、単独のソフトウエアとして提供するだけでなく、ひとつのソフトウエアとして統合した。
これにより、従来のように、管理用ソフトウエアがそれぞれインストールされた複数のサーバーは必要なく、1台のサーバーで管理運用できるので、大幅なコスト削減ならびにCO2の削減にも貢献する。また ユーザー情報と機器情報を共通のデータベースで管理し、ソフトウエアごとの情報管理が不要になることや、Webブラウザーを利用した共通のログイン画面から一貫した操作方法で利用できるなど、管理や運用にかかっていた手間を低減し、本来業務に集中できる環境を提供する。
さらに、ワークグループレベルで使用する「スタンダード版」とは別に、大規模な顧客向けに、堅牢性をさらに高めた「プロフェッショナル版」を用意した。1台のサーバーで稼動させるだけでなく、プリント管理でのサーバーの分散設置や、ユーザー管理を主サーバー/バックアップサーバー構成にして、万一の障害時にもサービスを停止することなく継続処理させることが可能だ。
グリーンITという題目を掲げると、いきなり極端なペーパーレスに走ってしまい、プレゼンのときにでもアジェンダ配布を省略してしまったり、大量のプリントを出している社員を白い目で見てしまったり、各方面に迷惑をかけることにもなりがちだ。
必要なのはプリント業務の最適化であり、社全体のコスト削減計画の中に、プリンター及び紙資源の管理をどう位置づけるかという問題である。そうした問題の最適解に向けた必要な機能を「ApeosWare Management Suite」は提供するであろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)