writer : techinsight

【激車ウォッチ!】インドでも中国でもない。三菱がロシア市場を選んだ理由。

三菱は、ロシアにて同社の自動車を販売する企業に大きな出資を行い、ロシアでの市場拡大に着手した。

ロシアにおいて自動車販売最大手のロルフグループがある。これまでロシアでは同社が三菱車の輸入元となり17年間販売を続けてきた。
これまでに、高品質でスポーティーなイメージを浸透させ、アフターサービスの評価も高く、ロシア国内の輸入車の中でトップ10の位置を常に確保するまでとなっているのだ。

自動車メーカー各社とも新たなるマーケットでシェアを確立するために、世界各国に目を向け、現在中国やインドにその焦点を向ける傾向にある。
今後発展し、その上大きいマーケットとなれば中国とインドは外せない。

しかし、三菱はロシアの中長期的な成長を見込み、その上現時点で、ある一定の自社に対するブランド力があることを足がかりに、他社との全面戦争を回避すべくロシア市場にウェイトをおく考えだ。

そこで、三菱は、ロルフの傘下でロシア三菱自動車輸入卸売会社であるRolf Import社に対して多額の出資をして、更なるブランド力、販売の強化を図るねらいだ。

先進国のマーケットは既に頭打ちであるため、こうした取り組みを各社が模索し行っているが、日本人として、この三菱の全面戦争を回避したロシア対策に大きな実りがあることを願いたい。

(TechinsightJapan編集部 ”自動車魂世界一”car journalist 木下)