現役時代、派手めなプレー・スタイルで8度のグランド・スラム・タイトルを手にした、元男子プロテニス選手のアンドレ・アガシ。2006年の引退後も華やかな場所に度々登場する人気者のアガシだが、いささかショッキングな内容の暴露本『Open』が11月に発売されることになったようだ。
アガシは現在39歳。4大大会全てを制覇し、2006年の引退まで、20年間もトップレベルのプロとして活躍したその強靭さは、多くの選手から今なお尊敬されている。私生活では、かつては女優ブルック・シールズと結婚していたが、現在は女子プロテニス界の女王でもあったシュテフィ・グラフの夫として、一男一女のよき父親でもある。
この度その暴露本の出版を手掛けた「Knopf」社の広報担当者、ポール・ボガーズ氏は「New York Daily News」に、『Open』に登場するアガシは、スポーツ選手というよりお騒がせロック・スターに近いイメージで描かれていると語った。
だが内容についてもう少し踏み込んだのが、著者のリチャード・ディッチ氏。彼が27日午前、 “Twitter” にて、「アンドレ・アガシの暴露本はこんな風になりそうだ、楽しみにしていて欲しい」として、ショッキングな一部を以下のように紹介していたのだ。
1997年、確かにアガシはひどいスランプに陥っていた。その際、彼は精神的な強さを奮い立たせる目的で、1999年まで興奮剤クリスタル・メスを使用していたというのだ。もちろん指摘を受けたせいで、 “Twitter” からその部分はすでに削除されているが、トップ・プレイヤーに返り咲くために興奮剤を使用という話は、現在テニス・プレーヤー、ファン、関係者らの間で大きな波紋を呼んでいる。
1997年と言えばブルック・シールズと結婚した年。信じられないことに、アガシは世界ランキングを100位以下に落としてしまい、「だから女優なんかと結婚してはダメだったのに」と散々叩かれていた。1999年にクリスタル・メスとも縁が切れたというが、シールズと離婚したのもその年である。
結婚が原因でテニスがスランプ、それでクリスタル・メスに頼った?それとも、結婚したらクリスタル・メスを勧められてテニスがダメになった?いずれにせよ、コリン・ファレルのような魅力でテニスに女性ファンを一気に増やしたアガシのこと、ロック・スターのような私生活がどのように描かれているのか、やはり興味深いものがある。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)