「チラシをチェックしてまとめ買い」「自転車で近場のスーパーに」。これは主婦=女性の話ではない。主婦化しつつある、男性の行動が明らかになったものだ。このたび、スーパーにおける男性の買い物に関する調査結果が発表された。
株式会社ドゥ・ハウスはスーパーにおける男性の買い物に関するアンケート調査を行い、その結果を今月25日発行の『事実新聞 第38号』にて発表した。
調査は今年8月に全国の20歳から69歳の既婚男性を対象にインターネットリサーチにより行われ、398名から回答を得た。
それによると、男性の普段の食品スーパーの利用頻度について、全体では週に1回以上利用している人がおよそ85%となった。
年代別にみると、20代は週1回以上利用する人が86.0%となり、30代、40代はその頻度を下げているが、50代からは再び上昇に転じ、60代では90.5%に達している。
続いて、「スーパーに行くのは平日か休日か」を複数回答で聞いた質問では、20代から40代では休日の方が高くなっているが、60代は平日の方が高くなっている。
スーパーに行く時間帯については、年を重ねるごとに「朝型」となっており、60代は平日、休日とも午前10時から12時の利用が最も高くなっている。一方で他の年代は、平日は午後6時から8時の利用率が最も高くなっている。
さらに、「買い物をするときに重視すること」を尋ねたところ、全体では「特売や値引き」が73.4%と最も高く、以下「手ごろな価格帯」が72.3%、「賞味期限・鮮度」が64.7%と続いている。
年代別にみて差がある項目を見ると、「安全性」「原産国・産地」「原材料」「健康」といった項目では60代が高く、他の世代に比べて安心・安全や健康といった動機で商品購入に至っていることが考えられる。
かつて、男性の買い物というと「好きなものだけ手に取り、価格も気にせずにレジに直行する」「高いものを平気で買って来る」というイメージだったが、それは今や過去のものとなりつつあるようだ。
調査では自由回答形式で答える項目もあり、次のような声が聞かれた。
「広告を見てから行き、安くないものはあまり買わないようにしている。商品は大体買う前から決めていて、安い時にまとめ買いしている。特にどの売り場に寄るかなどは決まっていない。」(25歳)
「自転車で行ける地元スーパー店。チラシ広告が2日に一度配布されるので親しみと楽しみが多い。ワインやあさり、中華生麺、卵など生協宅配を補うものが多い。買う物はチラシで見ており迷わない。鮮度と値頃感を大切にしている。」(65歳)
この調査結果の詳細は株式会社ドゥ・ハウスが今月25日に発行した「事実新聞第38号」の特集ページに掲載されている。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)