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仮想化技術を採用しコストを抑えたIPテレフォニー・ソリューションを発表 日本アバイア

全国に支店網を持つ企業において、電話通話コストの削減とユニファイドメッセージングの推進の両見地からIPテレフォニーの導入はいずれ避けて通れない課題であるといえるが、通話品質の確保のために備えるべきインフラとバックボーンには相応の投資を行わねばならず、導入の妨げになっている企業も少なくないであろう。
しかし、近年マシンリソースを効率的に配分できる仮想化技術の進展は、IPテレフォニー分野にも及び、今般、日本アバイア株式会社は、IPテレフォニーおよびCTIのプラットフォーム製品群を単一サーバ上で稼動させる中堅企業向けソリューション「Avaya Aura for Midsize Enterprises」を発表した。

「Avaya Aura for Midsize Enterprises」は、本年3月に米国で発表した、企業のコミュニケーション・インフラの基盤となる新アーキテクチャ「Avaya Aura」に基づくソリューションである。近年、生産性向上や事業継続のためにユニファイド・コミュニケーションを導入する企業が増えているが、中堅企業においては複数のシステム導入や運用に際してのコスト負担、専門知識を有するスタッフの不足から導入が困難となっていた。

「Avaya Aura for Midsize Enterprises」は、これらの課題に対し、中堅企業がIPテレフォニーを容易に導入、管理、メンテナンスする機能を提供する。複数のサーバでアプリケーションを提供する際と同様の機能に加えて、「Avaya Aura System Platform」上の管理やメンテナンス等のサービスアプリケーション、さらにDHCPサーバやHTTPサーバなどの機能も提供する。

今後は、既存のアプリケーションを順次「Avaya Aura System Platform」上で動作するよう開発し、複数アプリケーションを組み合わせ、単一サーバソリューションとして提供される予定だ。
これにより、企業はコストを抑えながらニーズに合ったアプリケーションを容易に導入することが可能になる。

「Avaya Aura System Platform」では、音声、ビデオ、ボイスメール、CTIなどユニファイドメッセージングの実現に必要なサービスがパッケージングされており、速やかなメッセージングサービスの統合を図ることができる。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)