writer : techinsight

PDFに手書きできるドキュメントソリューション「PDFに手書き」ワコム

ポインティングデバイスの多様化が進展している昨今、これまでグラフィックデザイナー御用達だったペンタブレットインターフェースにも注目が集まっている。
そんなペンタブレットの利点を生かして、 株式会社ワコムは、PDF形式の書類に手書き入力により書き込みができるようにするドキュメントソリューション「PDFに手書き」を2009年10月28日(水)より発売開始する。

Adobe Systems社「Adobe Acrobat」で作成するPDF形式のドキュメントは、ドキュメントの配布、回覧、共有、校正、管理などの用途で広く利用されている。これらのドキュメントにメモ等を追加する場合、「Adobe Acrobat」にメモ添付や書き込みができる「注釈ツール」機能があるが、実際にはプリントアウトして校正したりメモを書きこむケースが多いのが現状である。

「PDFに手書き」をペンタブレットとともに活用すると、PDF形式ドキュメントに手書きの書き込みができる。その際、滑らかで細かい線を書き込むことや、消したい部分のみを消すことが可能になるなど、他社製ソフトには見られない機能を実現することができる。液晶ペンタブレットを使用すれば、通常のペンで紙に書き込むような感覚で簡単に書き込みができる。わざわざプリントアウトする必要がないため、ペーパーレス化にも貢献する。

また、操作画面は、メニューボタンを大きくしたりシンボルで機能が解るようにするなどの工夫を凝らしたため、操作習得にも時間がかからない。書き込みを施し保存したドキュメントは、「PDFに手書き」をインストールしていないPCでもAdobe Acrobat Readerで閲覧、共有することができる。

PDFファイルのやりとりに慣れていないユーザーでも、このソリューションなら直感的操作で校閲ができ、プリントアウトしたときのように紙の順番や再校閲のバージョン管理で手間取ったりすることがなく、スムースに作業が進むであろう。

「PDFに手書き」はPDF形式ドキュメント以外にも、Microsoft社が提供するWord、Excel、PowerPoint形式への書き込みにも対応しており、PDFの場合と同様に、書き込みの内容とともに保存して回覧し、他の人に伝達することもできる。

このようにして「PDFに手書き」は、ドキュメントの管理と活用を、すべてデジタル上で行うことができるので、ペーパーレス化促進/コスト削減、ドキュメントを伴うワークフローの効率向上などの効果を期待できる。価格は1ライセンスあたり50,000円(税抜)である。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)