Windows7の正式リリースを間近に控え、パーソナル向けのみならずビジネス向けPCも製品化が活発だ。企業ニーズで最も大きな問題であるアプリケーション互換性の問題が、WindowsXPモードの存在によって解決の見通しが付いたことによって、企業の買い換えニーズを掘り出ししようとするものだ。
そんな中、NECは企業や官公庁で広く採用されているMate VersoProシリーズに、Windows7搭載モデル3タイプ8モデルをラインナップした。
デスクトップPC Mate タイプMAは、・幅98mmの省スペースボディを採用し、高いパフォーマンスと省電力性をあわせ持つインテルCore2 Duoプロセッサーを搭載。液晶ディスプレイの消費電力を、従来比で最大約3割削減している。
PCの省電力設定を簡単に切り替えることができるソフトウェア「ECOモード設定ツール」を搭載。PCだけでなく、セットで使う液晶ディスプレイの輝度の設定も、ひとまとめに切り替えることが可能だ。
A4ノートPC VersaPro タイプVAにおいては、HDDに比べ、衝撃に強く読み書き速度の速いSSD(ソリッドステートドライブ)搭載モデルも用意されており、同じくインテルCore2 Duoプロセッサーを採用するとともに、省電力設定をボタン操作で簡単に切り替えられる「ECOボタン」を搭載している。
学生向けモバイルノートPC VersaPro キャンパスモデル タイプVHは、13.3型液晶ディスプレイ搭載ながら、持ち運びやすさに配慮したスリムでコンパクトな筐体を採用しており、ECOモード設定ツールを搭載。利用シーンに応じて省電力設定を切り替えることで、より長時間のバッテリ駆動が可能となっている。
企業向けPCのニーズは、スペックではなく、省電力性能や環境負荷への配慮といった点が重視される。長年企業等で採用され、信頼の厚いモデルにおける、地道なスペックアップと省電力性能の向上は、買い替え需要を喚起するものとして、市場での販売動向が注目される。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)