(Windows/Mac/Linux)
かつてはパソコン購入の大きなインセンティブは、インターネットと並んで「年賀状作成」であった。
年々差し出し枚数が少なくなる年賀状であるが、やはり親しい人には心のこもった年賀状を送りたいものである。
そして、できれば達筆で行書した年賀状が送れれば、かなりカッコイイに違いない。そんなことが無料でできてしまうのが、フリーウェアの「プリントマジック」である。
プリントマジックは、Adobe Air上で動作するアプリケーションである。これにより、Adobe AirがサポートしているOS(Windows,Mac,Linux)ならば、どれであっても同じ操作画面で動作する。
特に、年賀状ソフトというものが存在しなかったLinuxにおいて年賀状デザインと印刷が可能になったことは衝撃的であった。
年賀状ソフトとしての基本機能はひととおり搭載されており、テンプレートを選んで、WYSYWIGで文字や画像などを配置してデザインが可能だ。
面白いのはマウスで適当に書いた文字を、一流の書家が書いたような格調高いデザインに変換してくれる「達筆化モード」の存在だ。
下の画像を見て欲しい。
これがマウスで適当に書いた「賀正」の文字だ。
これを「達筆化モード」で変換すると次のようになる。
これは「行書体」を指定した場合の仕上がりだが、「王義之」「連綿草」といったマニアックな書体も選べる。
これに定型文も草書体などの純和風なフォントを加えれば、なかなかに粋な年賀状ができあがる。
さらに、できあがった年賀状をブログパーツとして発行する機能も用意されている。自分のブログに年賀状を貼り付けておけば、住所は知らないけれどもネットでは親しい友人への年賀状にも使える。
ただし個人情報はネットではさらさないように注意した方がよい。
住所録印刷機能も搭載されているので、このツール一つで年賀状作成は間に合ってしまうだろう。
安上がりに年賀状を作りたいユーザーには、オススメのツールである。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)