音声認識技術は地道に進歩を遂げており、コールセンターでの対応記録音声検索や文字列抽出、会議議事録文字起こしなどの分野で利用が広がっている。最終的にはコンピュータと自然言語で対話できたり、データ入力を音声で行ったりといった機能を実現することで、業務効率の飛躍的な向上に資することが望まれるが、そのためには今後長年に渡っての技術研究を継続していく必要があるだろう。
そうした研究のひとつとして、（株）カタログが、動画内の音声をテキスト化するシステム「もじもじＴＶ」クローズドαテストユーザーを1,000名限定で募集を開始した。

「もじもじTV」は、大語彙連続音声認識を用いることで、動画内の音声を自動でテキストに起こすことができるシステムだ。そのため、動画のタイトル・タグ・説明文だけでなく、今まで不可能だった動画内の音声を検索することや、動画の音声を字幕で楽しむことができる。

クローズドαでは、ICレコーダーやデジタルカメラで撮ったオリジナルの音声や動画だけでなく、ニコニコ動画やYouTubeの動画もURLを登録
するだけで、音声を認識して、自動でテキストに起こすことができ、公開・非公開も動画登録ユーザで設定できる。

もじもじTVは、今冬の一般公開に向けて、クローズドαのユーザの声を受けて、機能や登録できる動画サービスの種類を増やしていくだけでなく、動画コンテンツを保有する企業向けに、動画マッチング広告システムや、著作権物のモニタリングなども提供していくとしている。

システムがブラッシュアップされていけば、ネット動画の視聴を聴覚障がい者も気軽に楽しむことができるようになるほか、膨大な投稿動画の中から「あの有名人のあの発言」といった条件で検索することが可能になり、ネット利用の利便性が大きく向上することになるだろう。

αテストユーザーの募集詳細は下記のリンクから

募 集 詳 細 ： http://mojimoji.tv/preauth/preauth.php
説 明 動 画 ： http://mojimoji.tv/info/?op=howto
（TechinsightJapan編集部　真田裕一）