パソコンの音声をワイヤレスで転送するシステムといえば、アップルのAirmac Expressや各種Bluetooth/Wifi対応スピーカーが存在するが、既存の据え置き型オーディオシステムを前提としていたり、設定に手間がかかったりといったデメリットがあった。このたび、ボーズから発売されるSoundLink wireless music systemは、パソコンの音声を昼間はリビングで聴き、寝る前には寝室にスピーカーを移動して聴くといった使い方ができるポータブル一体型スピーカーだ。
「SoundLink system」は、パソコンに保存された楽曲やストリーミング放送などをパソコンから離れた場所でも高音質サウンドで楽しめるように開発されている。
セットアップは簡単で、パソコンに新たなソフトウェアのインストールやWi-Fi接続をする必要がない。SoundLink USB keyをパソコン側に接続し、iTunesやインターネットラジオなどから楽曲を選択する。そして壁や床を越えたところでもワイヤレスで、パソコンで再生されている楽曲が「SoundLink(TM) system」から再生される。
充電式のリチウムイオンバッテリーを搭載し、電源のない場所でもフルボリュームで最大約3時間再生が可能。通常の音量レベルであればさらに長時間再生することが可能である。また充電をする際は、「SoundLink system」をコンセントに接続するだけで完了する。
同製品の側面に配置されているタッチセンサーによる音量調整ボタンに加え、パソコンで起動中のiTunesやインターネットラジオの楽曲の再生や一時停止、曲のスキップなどの基本操作は、パソコンから離れた場所でも付属のリモコンで操作することができる。
外部入力端子を一系統装備しているので、iPodなどはケーブルでつないで聴くことができる。
「SoundLink(TM) system」は11月21日発売予定で販売予定価格は\69,300(税込/1台)。ボーズ直営店、およびボーズ・オンラインストアにて購入できるダイレクト販売限定商品である。
Wi-FiまたはBluetoothとのハイブリッドでないのが非常に残念であるが、部屋別にオーディオ機器を用意する必要がないというメリットは非常に大きいだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)