今回の【ドラマの女王】は、相葉雅紀(嵐)主演『マイガール』(テレビ朝日系)。ある日突然、愛する女性が遺した自分の子供を育てていく事になった心優しい23歳の男性の姿を、大人気グループ嵐の相葉雅紀が演じている。彼は連続ドラマ初主演。いつものイメージをガラリと変えている。マイガールのつくドラマ名と、「突然現れた幼い少女とイケメンの成長物語。」という設定が昨年日本テレビ系で放送された『オー!マイ・ガール!!』(速水もこみち主演)と似てるけど、こちらは本当の父親、だからちゃんと育てないと・・・・・。
スタジオ・カメラマンを目指す笠間正宗(相葉雅紀)は、高校生の頃に付き合っていた初恋の大学生・塚本陽子(優香)が、6年前に突然海外留学し自分の前から消えてしまった経験がある。それ以来ずっと、正宗は陽子を忘れられずにいた。
ある時、公園で寂しげにする少女・笠間コハル(石井萌々果)に出会い、その後コハルが事故死した陽子と自分の子供であった事を知らされる。陽子が自分の前から姿を消した理由を知るととともに、コハルの「父親」として生きていくことを決めた正宗だったが・・・・。
サクラの咲き乱れる春のてんとう虫の思い出、そして天使のような可愛い少女、若く美しいまま「永遠の人」となった恋人。なにもかもが女子好みのヌルっとした展開。プラス始終やさしく真摯な態度をとる相葉の正宗。
表面上はキレイにまとめていても、高校生が避妊もしないでセックスしていた事実とか、実年齢6歳の石井萌々果が、ロボットのような気持ちの悪い敬語のセリフを言わされている事とか、HPの相葉同様、輪郭がはっきりせず、ボヤ~ンとして何かひっかかるドラマ。なにより“おバカ封印”の相葉はつまらない。
コハル役の石井萌々果ちゃん。すでにけっこう前から正宗の母・光代役の室井滋と仲良くカレーのCMに出ている。だのに先週、祖母と孫を結ぶ料理が「オムライス」だった。そこはカレーライスだろ!残念。
少子化問題が叫ばれているわりには、「ちっとも子育てに優しくない」この日本で、無力な青年がどうやって一人で子供を育てていくかが見どころの『マイガール』。可も無く不可も無いドラマで終わりそうだが、個人的には保育園で一緒になるシングルマザー・はるか役の紙ちゃん(平岩紙)とか、大家の室田夫妻(八名信夫、大森暁美)に活躍を期待したいところだ。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)