writer : techinsight

【クリたまTVウォッチ!】”なっち、摂食障害を激白”と”「死にたい」若者が多すぎる”衝撃。

5日昼に再放送していたNHK教育『ハートをつなごう』。若者たちの「心の闇」をテーマにした小説で人気の作家・石田衣良を真ん中に、歌手のソニンと桜井洋子アナが、アルコールほか依存症や、性同一性障害、貧困など、「重すぎるテーマ」を当事者と語る番組。しかし、あくまでも当事者の気持ちに立ったやさしい番組づくりはNHKならでは。今回は2回にわたり、自らもさまざまな生きづらさに悩んだ著名人が番組にたくさん寄せられる深刻な「お悩みメール」に答えた。

今回スタジオゲストに呼ばれた著名人はこの4人。安倍なつみ、内藤大助、梅宮アンナ、サンプラザ中野くん。みんな第一線で活躍するタレントやスポーツ選手である。普段は笑顔でTVに出ているが、みんな『生きづらい』時期があったという。

今回特に、モーニング娘。で人気絶頂期に10kgの体重増えを経験した安倍なつみの告白は衝撃だった。
なっちは、上京後すぐ東京での生活が不安で、食事がのどを通らず拒食症になり激やせしてしまう。その後、人気者になり仕事のプレッシャーから過食になる。とにかく「食べる事」で不安を解消していた。当然体重は増え、「デブはアイドルやめろ」など、心無いファンレターや勝手な憶測をする週刊誌などの記事に傷ついたという。

当時のマネージャーが親身になってくれて、過食から抜け出せたというなっち。言われてみると表情が前よりやさしくなったかも。「自分なんていらない存在なのではないか?」と口をそろえて悩む若い女性たち(一人は過食、一人はリストカット。)に、「ひとりじゃないよ!」とやさしく声をかける。苦労した分、相談者へのアドバイスも的確だ。それにしても、この番組を見ていると、日本に「死にたい」若者が多い事に驚く。

その他、ボクシングでいじめを克服した内藤大助や、意外にも親がまったく褒めてくれなかったという梅宮アンナ、急激な体型の変化から30代にうつ症状を経験したサンプラザ中野くんも、正直に自分の過去を告白して、なんとか相談者の力になろうとしていた。

「重すぎるテーマ」を扱う『ハートをつなごう』。民放では過激になりがちなリストカットや自殺などの言葉が、普通の若者の口からサラリと出てくる。それはそれで怖い番組である。

(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)