『スパイダーマン』の恋人メリー・ジェーンとして人気が出たものの、1年半に渡るリハビリでご無沙汰が続いていた女優キルスティン・ダンスト(27)。彼女が、2007年に起きたホテル荒らしの被害者として24日、黒のパンツ・スーツで法廷の証言台に立った。
ダンストは、2008年公開の『How to Lose Friends and Alienate People(原題)』という映画のため、2007年8月、ニューヨークの「ソーホー・グランド・ホテル」に滞在していたが、最後の撮影を済ませてから共演者らとともに外出し、イギリス人俳優サイモン・ペッグ(39)と二人で翌日未明にホテルに戻ったという。
騒ぎに気づき自分の貴重品類を確かめると、彼女が置きっ放しにしていたバッグから、サングラス、クレジット・カード類と財布が盗まれ、ペッグはカメラとiPodが盗まれていたことを知った。
それと同時に、不審な2人組をホテルの防犯カメラが捕えており、同映画の製作スタッフが彼らに遭遇していたことが分かった。何の用かと尋ねると彼らは夜間にも関わらず「排水設備のメンテナンスだ」と説明し、そうしたことから逮捕は早かった。
捕まった2人のうち、ジャロッド・ベイナーマンという男は容疑を認め、すでに4年の実刑判決が下されているが、今回の裁判は主犯者であるジェームズ・ジミネズについての公判。有罪と認められれば15年の刑務所暮らしが待っている。
「私のマーク・ジェイコブスの茶色いバッグから、サングラス、そしてクレジット・カード類一式と2000ドルのバレンシャガの財布が盗まれました。あ、中身が2000ドルです。撮影中はそんなにお金が必要ということもないので、1週間分として2000ドルを入れておいたものです。」
クレジット・カードの他に、2000ドルもの現金をニューヨークの街で持ち歩くとは、ダンストも大した度胸である。「絶対に取り戻したいです。」と陳情するダンストであったが、しかし「あ、リップ・クリームも盗まれました。」と添えると、法廷には静かな苦笑が広がった。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)