このところ、英国のエンタメ・ニュースを賑わしている大きな話題、それはMy Spaceで発表した曲がブレークした歌姫リリー・アレンが引退を考えているというもの。可愛い顔に似合わず暴言を放つお騒がせ歌手ではあるが、24歳とまだこれからの活躍が期待される彼女に、一体何が起きていたのであろうか。
『Smile』、『The Fear』などの大ヒットを放ったアレンについて、英大衆紙「Sun」は、新しいアルバム制作の話がまるで持ち上がっていないことに注目し、レーベルとの契約内容に同意出来無いというより、むしろアレンが制作への意欲を失ってしまっていると報じた。
彼女は時折 “Twitter” やブログで本音を綴って来たが、体重の増減に一喜一憂し、最近では音楽からは幸福感も得られなくなってしまったと明かしていたというのだ。
「お金を稼ぐためにこの声を商売にレコーディングを続けてきたけれど、4年間の音楽活動でもうたくさんかなって感じている。来年3月以降のスケジュールも入れていないわ。」
「何か別のものを見つけたくて、ずっと苦しんできたの。印税収入が入ってくることは別として、自分の音楽の著作権で食って行く喜びや興味を失ってしまったみたい。」
突然の嵐のようにインターネットから誕生した歌姫アレンは、瞬く間に英国の若者たちの支持を得た。だが、絶えずゴシップ誌、タブロイド紙に追われるセレブの身となったことに、本人はかねてから激しい抵抗を見せている。
英紙「The Guardian」では、アレンの代理人が慌てふためいてNME.comに伝えたコメントを紹介している。「アレンは今もステージに立って、自分の曲のプロモーションをすることを忘れていませんよ。彼女がポップ・ミュージックをやめられるわけはありません。」
案の定、アレンはこの度ロンドンで開かれた海賊版と闘うアーティストらとの討論会にも、約束通り出席した。しかし自宅に戻れば、またもや “Twitter” で本音を語ってしまう。
「討論会に参加出来たことを誇りに感じるけれど、そろそろバトン・タッチしたい。色々弊害が出てきたためにブログも終わりにしたのよ。」
そんな彼女が見つけた新たな楽しみ、それはどうやら演劇のようだ。ニール・ラビュート作『Reasons To Be Pretty』という舞台に立つために、現在はロイヤル演劇アカデミーの先生による指導を受けているという。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)