ファンの皆様の中には、今か今かと待ち遠しく思っておられた方も多い思うが、パリス・ヒルトンがどうやら2枚目のアルバム制作にとりかかったという噂が、イギリスのメディアの間で流れている。
大好きなクラブ遊びでは、ヒップ・ホップやビートの利いたロックにノリノリのパリスであるが、さて自分が歌うとなると、やはり選択肢はキュートで無難なポップ。歌手に挑戦してみたくて仕方がなかったワガママお嬢様のパリスは、こうして2006年8月にCDデビューを飾った。
“アルバムを出すわよ” とパリスが宣言したのが2003年のこと、完成には3年もかかり、レーベルも「Heiress Records」という自分が出資したものであった。回りの人々がいかに “売れるワケがないビジネス” には触手を伸ばさないか、米国ではそのあたりの事情は本当にシビアである。
案の定そのデビュー・アルバム『Paris』は、全米でのセールスは望まれた50万枚からはほど遠く16万枚と言われ、2007年6月にはレコード会社の「ワーナー・ブラザーズ」から契約解除を突き付けられた。
だがパリスは、「CD制作は楽しかったわ!皆に私の可愛らしい声を知ってもらえたし、私が歌えるタレントだってことをアピールできたんだもの。」とニコニコ。印税収入など、ほとんど興味がないのであろう。
腐れず常に前向きなのがパリスお嬢様のよいところ、彼女はその後、周囲のアドバイスを基にヴォーカル・レッスンに励んでいるため、2作目では前作以上に優れた曲が用意され、強力なスタッフが力を貸してくれるだろうという声も実際出ていた。
1枚目のアルバムの中から『Stars Are Blind』 を久し振りに聴き、今ふと思った。この曲がとても気に入っているパリスのこと、英国の懐かしのビジュアル・バンド、カルチャー・クラブの大ヒット曲、『Do You Really Want To Hurt Me』あたりをカバーしそうではないか。ひょっとしてレコーディングはイギリスで行われるのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)