ジェニファー・アニストン主演、恋人役はアーロン・エクハートで送るラブ・ロマンス作品、『Love Happens(原題)』は15日、マン・ヴィレッジ・シアターでのLAプレミアも済ませ、18日に全米で公開されたばかりである。しかし上映中止の可能性が出てきた。脚本家2名が15日、配給元のNBCユニヴァーサル社を相手に、損害賠償を求める訴えを起こしたためである。
日本では公開予定のない『Love Happens』であるが、脚本家のクレジットを確認したところ、監督も務めたブランドン・キャンプとマイク・トンプソンという名が記されている。
しかしここに異議を唱えたのが、脚本家のグレッグ・クラウダー氏とトニー・フリータス氏。クウダー氏によると、ユニヴァーサル・ピクチャーズ社プロダクション部門の副部長として雇われていた2006年、フリータス氏とともに書いた、『The Truth』の脚本を彼らが不正使用したというのだ。
クラウダー氏は、完成したその脚本をユニヴァーサル・ピクチャーズ社のスコット・バーンスタイン氏に見せ、「作品化してもらえるのであれば何度でも書きなおす」とずいぶん踏ん張って見せたため、結局は却下されたものの、彼らに 『The Truth』 は強いイメージを残したはずだとしている。
彼が、自分の書いた脚本とそっくりな作品があることを知ったのは今年初めのこと、ある会社にその脚本を売り込もうと持ちこんだ所、ジェニファー・アニストン主演の新作に似ているが盗んだのではないかと疑われ、大変な屈辱感を味わったというのだ。
『Love Happens』は妻を亡くした男やもめをエクハートが演じ、恋人に裏切られ仕事に生きようと決意したホテルのフラワー・デザイナーをアニストンが演じる。ともに出会ったタイミングが悪く、互いに惹かれていくがなかなか新しい恋愛に心を委ねることが出来ない。“もどかしいロマンス” 好きにはたまらない優れた作品に仕上がっているようだ。
クラウダー氏とフリータス氏のNBCユ社に対しての主張は、『Love Happens』の上映中止あるいは100万ドルの損害賠償請求、こうなると上映の凍結は避けられないであろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)