エルトン・ジョン(62)と熱愛15年の恋人であるデヴィッド・ファーニッシュ氏は、2005年に式も挙げ、すでに “夫婦” の関係にある。そんな彼らは、ウクライナの孤児院にいる生後1歳2カ月のある男の子を養子に迎えたいとして、少し前から申請を進めていた。しかしなかなか前途は多難なようだ。
ウクライナの青少年・スポーツ省のユリ・パヴレンコ大臣は先日、このカップルの養子申請に対し、二人は幼い子を育てるには年齢が高すぎる、あまりにもゲイ的な生活環境である、ウクライナは同性婚を認めない国家であることを理由に、却下されるであろうと語っていた。
しかしどうも風向きが変わったようだ。18日、英「Telegraph」の取材にパヴレンコ大臣は、「ウクライナの家族を保護する責任も忘れず、行き来できるような状況で、その子が幸せに育つようであれば」として、エルトンの養子縁組を認可したい意向を示した。
エルトンがたまらず一目惚れしてしまったというレヴ君は、孤児院にいるものの実は母親がいる。そのため法的にも養子の対象には本来なれないケースだと同大臣は言う。だが、認可に向けては特別な事情があったようだ。
「母親はAIDS患者です。そして悲しいことに、母子感染によりレヴ君もHIVエイズ・ウィルスの陽性が分かっています。ファミリーは過酷な運命を強いられており、彼らにはなんとしても周囲の優しさや行き届いたケアが求められています。」
エルトンも、これから歩もうとしている人生にはたくさんの感動や喜び、そして苦悩や涙が付いて回ることを覚悟しているのであろう。一目惚れの純粋さは、時に信じられないほどの強い信念を生むことがある。レヴ君には、エルトンの下で精一杯の幸せを見つけて欲しいものである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)