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食費節約と焼きそばは密接に関連?調査結果まとまる

ただ切り詰めるのだけはなく、栄養のバランスや見栄え、満足感も重視すると、行き着く答えは一つ。「焼きそば」だ。近年焼きそばの販売額が増えており、その理由が節約にあるという。民間会社の調査で、55%の主婦が食費節約のために焼きそばを作っていると回答したことが分かった。

調査を行ったのは株式会社ドゥ・ハウスの定性リサーチ研究所だ。景気回復の兆しが見えにくい一般消費者、とりわけ主婦の間で、食費節約のためにどのような工夫をしているかを調べるべく、20歳から69歳の既婚女性を対象にインターネットリサーチにより調査を行った。

調査ではまず、「最近焼きそばを作る頻度は変わったか」と質問。それに対して、全体では24.2%が「増えた」と回答。若年層ほど増加傾向にあり、20代では45.4%が「増えた」と回答している。また、焼きそばが増えた食卓については複数回答形式で最も多かったのが「休日の昼食」で67.4%の人が回答した。次いで52.8%の人が「平日の夕食」と答えている。どちらも家族で食卓を囲む機会が他の時間帯に比べて多いことが推測される。

また、「食費を節約するために焼きそばを作ることはあるか」という質問に対しては、全体で55.2%が「ある」と回答。「ない」を10ポイント以上上回る結果となった。こちらも20代では74.8%、30代で60.8%が「ある」と回答しており、若年層ほど高い傾向となっている。

そして調査では株式会社KSP-SP社のPOS分析結果とも併せて、節約メニューとしての焼きそばの支持の高さを分析している。

KSP-SP社によると、2008年度の焼きそばの売上額は前年に比べて平均110%以上伸びており、特に食品の値上げが本格化した昨年8月以降の伸びが著しいことがわかる。やはり、食費節約のために焼きそばを作る家庭が増えているようだ。

調査ではこのほか、節約のために加える食材について尋ねており、次のような声が聞かれた。

「家にある食材を使う。残っている野菜。あと、今までは豚こま肉を焼きそばのために買っていたが、買わずに、冷蔵庫に残っているソーセージなどで代用する」(20代)
「食材は普通に豚肉・キャベツ・ピーマン・もやしなどだが、焼きそばだと他に何もしなくても満足してもらえるので、結果的に節約になる」(30代)
「冷蔵庫のあり合せの野菜が主役。肉がないときには、常備している魚肉ソーセージなどを使う。ボリュームがあって、わりあい豪華に見えるのも良い」(40代)
「キャベツ、タマネギ、もやし、人参、豚肉など。サラダやサイドメニューを考えずに一品でもしっかり栄養が取れるので、ファーストフードよりヘルシーなのが魅力」(50代)

どの年代でも冷蔵庫のありあわせの食材を使いながら、栄養のバランスや、見栄えなども考慮して焼きそばを作っていることが伺える。

また、焼きそばの代わりに減ったメニューを尋ねたところ、白ごはんとおかずや、オムライス、スーパーで売られているお寿司、パンなどが挙がっており、その理由としては作る手間やコストが多く聞かれた。

焼きそばといえば夏の屋台や海の家などが想起されるが、景気回復が見込めないこの冬は、食卓に焼きそばが登場する頻度が増え続けそうだ。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)