JASRAC=社団法人日本音楽著作権協会の著作権管理を気にせずに、楽曲の投稿・販売ができる音楽投稿ダウンロードサイト「同人音楽の森」が人気だ。合唱コンやブラスバンド部の練習でも重宝されているというこのサイト、今月より楽譜データの投稿にも対応できるようになった。
株式会社ミューカムは、音楽投稿ダウンロードサイト「同人音楽の森」において、9月1日より楽譜の投稿への対応を始めた。
「同人音楽の森」は、オリジナル作品やカバー作品など、自分が制作した音楽データを当サイトに登録することにより、ダウンロード販売や無料配信を行うことが可能なサイトだ。投稿者には自身の作品をより多くの人に知ってもらうことができるというメリットがある。
「同人音楽の森」では今月1日現在で、楽曲の登録数がおよそ2700件にのぼり、そのうちJASRAC管理楽曲のカバーはおよそ1400作品となった。
従来は投稿の際に音源が必須だったが、今月より楽譜データのみでの投稿にも対応できるようになった。楽譜データはPDF形式またはZIPのファイル形式で、投稿者が採譜したオリジナル曲やカバー曲を投稿することができる。
サイトの利用は無料。楽曲・楽譜データともに、ダウンロード販売の作品が売れた場合には、販売手数料が発生する。ダウンロード価格は税込みで最低50円より1円単位で設定できる。作品売上はサイト側で毎月集計し、販売手数料を差し引いた売上の70%がロイヤリティとして投稿者に支払われる。自分の楽曲を売って、ちょっとした収入が得られるというわけだ。
また、JASRACの管理楽曲の投稿もでき、その場合ダウンロード価格などは異なるが、JASRACに対する著作権料の支払いや事務手続きはサイト側で行ってくれるため、投稿者は作品の制作に集中できる。
オリジナル楽曲を披露したい人、また合唱コンの練習のために楽曲をダウンロードしたい人、どちらのニーズにも答える「同人音楽の森」は、これからも重宝されそうだ。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)