writer : techinsight

【パソコン快適活用術】デジカメ画像とデジタルビデオをタグ管理

(Windows Only)

Windowsのお作法に従えば、デジカメ画像は「ピクチャ」フォルダに、「ビデオ」フォルダにそれぞれ、撮影月日や場所別にサブフォルダを作って保存しているのが通例だ。
しかし、子供の成長記録などは、撮影年度別にビデオも写真もいっしょに管理しておきたい。また、写真には旅行のスナップもあれば、花見の写真もある。こうした複数の属性を効率よく分類整理するには、フォルダ管理ではなく、ブログなどでおなじみのタグ管理を行うのが良い。そうしたニーズにマッチしたソフトがTaggedFrogだ。

TaggedFrogは、ファイルに複数のタグを付けて、必要に応じて切り替えて一覧できるソフトだ。子供の成長記録に関する写真やビデオなら、撮影年度(=4歳のとき など)、家族旅行、幼稚園の運動会、お祭りなどといったタグが付けられるだろう。

お父さんのビデオならば、会社の慰安旅行、花火大会の様子、家族旅行、そして撮影年度といったタグになる。

共通するタグ、撮影年度、家族旅行などでタグクラウドを指定すれば、それに該当するドキュメントだけが一覧できる。

なお、これまで分類してきたフォルダはそのままタグに生かすことができる。マイドキュメント:\ピクチャ\:2009(撮影年度):\運動会といったフォルダ構成は、そのままタグとして生かすことができる。まず2009年のフォルダに入っている画像やビデオに一括「2009年」というタグを自動で付けることができ、さらに運動会や家族旅行(行き先)といったタグも付けていくことが出来る。

これらのタグで分類された写真を見ながら、子供の名前やペットの名前などのタグを打っていけば良い。

写真やビデオの管理について紹介してきたが、もともとビジネス指向のツールであり、一つの商談に使ったプレゼンの資料や見積書エクセルファイルや、提案書などを一連でタグ管理するためのツールでもある。

(温故知新)
ファイルやフォルダの実体が、どれだけ複雑で深い階層にあっても、ユーザーが瞬時に目的のファイル等を探し出すことができるというのが、これまでのOSの進化の課程でもあった。
それを実現する機能が、シェアの面で圧倒的なWindowsにおいてWinFSという形でWindows Vistaに搭載されるはずだったが、開発が難航して中止となった。従って我々はデスクトップサーチシステムやスマートフォルダ機能などを使って、「ほどほど便利」にファイルを管理している。今回紹介したタグ管理ツールもその一つであると言えるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)