writer : techinsight

アップル iTunes9発表 ブラッシュアップされたGeniusとLPジャケ閲覧そしてライブラリ共有が加わる

Appleは、2009年9月10日 音楽・映像再生ソフトの定番ツール最新版iTunes9を発表した。大きく変わったのは、LPジャケ閲覧を可能にするiTunesLPの搭載、家族間でライブラリや曲を共有するホームシェアリング、そしてブラッシュアップされたGenius Mixだ。

iTunes LPはミュージックアルバムをより高いレベルに進化させたものだ。iTunes Storeの特定のアルバムで、アルバム表面カバー写真だけではなく、ライブパフォーマンスビデオや歌詞、アートワーク、ライナーノート、インタビュー、写真、アルバムクレジットなど、これまで以上に多くのビジュアル機能が美しいデザインと共に提供される。
アーティストがLPやCDに込めた美意識までiTunes上で再現しようとするものであり、現在のところロッククラシックスが中心のようだが、特に資料性を要求されるジャズやクラシックにも展開してくれることを願いたい。

iTunes 9に含まれるもう一つの新機能がホームシェアリングだ。

これを使うと、音楽、映画、テレビ番組を、自宅にある最大5台のコンテンツ再生を認証されたコンピュータ間で簡単に転送することができる。
家族は自宅のホームネットワークで最大5つのiTunesライブラリを見たり、これらのライブラリの中で自分が持っていないコンテンツだけを見たり、お気に入りのコンテンツを直接自分のライブラリに読み込んだり、他のコンピュータで新しく購入したものを自動的に自分のライブラリに加えたりすることができる。

iTunesストア上で、アーティストのアルバムを親子や兄弟姉妹で分担してダウンロードし、お互いの持っていないものを共有しあうといった使い方ができる。

人気の高いGenius機能は、Genius Mixとなってさらに強化されました。これは、これまでにGeniusへ送信された5,400万曲以上が含まれる2,700万以上のミュージックライブラリに関する情報をGeniusが分析した結果を用いて作成されます。新しいGenius Mix機能は、ユーザのライブラリの中から相性の良い曲を取り出して、自動的に最大12個のエンドレスミックスを作成する。

記者も実際に試したが、70年代ポップアーティストの名曲をベースにGenius Mixを作成すると、これまでは同時代の洋楽が中心にセレクトされていたが、iTunes9ではそのアーティストの影響を受けたと思われるJ-POPアーティストの曲までリストアップされてミックスされた。

ますます楽しみが増えそうなiTunesである。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)