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顧客情報データベースの表記揺れを補正統一してサービス向上を図る 「Interstage Information Quality」富士通

顧客情報データベースにおける、住所や氏名などの日本語情報は混乱を多く招きがちだ。同じ顧客が重複して登録され、住所が「4丁目1番1号」と「4-1-1」で分かれていたり、市町村合併や市昇格に伴うメンテナンスが行われていなかったりして、大切な顧客に不愉快な思いをさせたり、問い合わせがあったときのサービス低下につながる。
こうした状況を改善し、的確なデータベースへと再編成するソフトウェアが、今般、富士通が発売する 「Interstage Information Quality」である。

昨今の企業活動において、さまざまな情報を横断的に把握・活用するニーズの高まりや、企業や部門合併の活発化から、顧客情報などのデータベースを統合するケースが増加しているが、部門別に収集した顧客情報を統合して一元化する際に、重複登録や市町村名表記揺れなどの現象が起きる。

さらに、市町村合併や郵便番号変更などのメンテナンスを人力でこなすには膨大な手間がかかってしまう。

特に懸念されるのが氏名項目である。本名は旧漢字で通名は新漢字という人が数多くいる。(例:「沢田さん」と「澤田さん」)また、紛らわしい漢字による入力時の誤変換も多い。(例:「渡邊さん」と「渡邉さん」)

こうした不整合により、ダイレクトメールの重複発送や宅配物の配達遅延、また顧客情報の不整合から生じるトラブルなど、コスト増大や顧客サービスの低下、さらには社会問題に発展する重大なリスクとなる場合がある。

このようなデータ品質に関わる課題を解決するため、富士通はデータクレンジングソフトウェア「Interstage Information Quality」を新たに販売開始する。

本製品は、独自の解析技術を搭載することで、高精度なクレンジングを実現し、日本特有の表記ゆれを短期間で解消する。

部門統合や経営統合、会社間提携などによりデータベース統一のニーズは今後ますます高まっていくと考えられる。ユニークであるべきデータベースレコードをユニークに保ち、表記法などにも一貫性を持たせることで、顧客満足の向上に貢献することが期待される。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)