新型インフルエンザのパンデミックに関わるBCP(ビジネス継続計画)のため、各社から在宅でも勤務が可能なシンクライアントソリューションが販売されている。いつ爆発的な感染を引き起こすかわからない新型インフルへの対策としては、「安く」「早く」導入できるプランが必須である。こうした中、NECは最短2週間で導入できる、仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter(バーチャルピイシイセンター)」をBCP向けに強化し、9月4日より販売活動を開始する。
NECは 「VirtualPCCenter」とVPN仮想アプライアンス「SecureBranch VM-Edition」で実現するシンクライアントリモートアクセスソリューションと、在宅勤務に最小限必要となるハードウェア・ソフトウェア・SIをパック化し、「シンクライアント パンデミック対策パッケージ」という名称で発売する。
これにより、最短2週間でのシステム構築が可能になり、パンデミック対策など早急にシステム導入を求めるユーザーにも短期間でシンクライアントシステムを提供する。
シンクライアントとして構成されるインスタンスは、仮想環境で実行され、物理ハードウェアの設置を最小限に抑える。
シンクライアント パンデミック対策パッケージ(50ユーザ)の構成は次のとおりだ。
構成品
・VirtualPCCenter仮想PCサーバ(Express5800シリーズ)×1台
・VirtualPCCenter管理サーバ(Express5800シリーズ)×1台
・VirtualPCCenterソフトウェア(仮想PCライセンス50台含む)×1
・仮想化基盤ソフトウェア(VMware vSphere4)×1
・VPN仮想アプライアンスSecureBranch VM-Edition 500×1
・シンクライアント端末(US40a)×5台
・システムインテグレーション(VirtualPCCenterサーバ・VPNサーバ構築)
シンクライアントに関しては、いまだ日本の経営環境になじんでいるとは言えず、導入には二の足を踏む企業も多いと思われるが、パンデミック対策以外にも、集中管理による管理コストの低減や、セキュリティ対策の一元化、育児休暇取得者の在宅勤務促進などメリットが多々ある。
NECでは「シンクライアントリモートアクセスソリューション」について、本年9月18日にNEC本社ビルにて開催される「パンデミックや震災対策を真剣に考える!今から間に合う!シンクライアントリモートアクセス実感セミナー」で、同ソリューションを紹介する予定となっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)