米国発!Breaking News

writer : techinsight

【米国発!Breaking News】労災に我慢の限界?!町長が犯人追跡を禁止。

サウスカロライナ州の小さな町ウェルフォードの町長が、度重なる警察官の職務中の事故にたまりかねて、「逃走する容疑者を追いかけては行けない。」という方針を警察署に言い渡した。地元住民は町長の信じられない方針に困惑している。

地元TV局WSPAに匿名でファックスが届いた。ファックスの内容はウェルフォード町長サリー ピークが警察官に向けて書いたメモで、「今日より容疑者が逃走しても追跡はしないこと。何があろうと誰も容疑者を追い掛けないように。」と書かれていた。

ウェルフォード警察署長クリス ガイは町長からのメモは本物であることを認め、2週間前に容疑者を追跡中の警官が足首をケガしたことが方針の発端になったのだろうとWSPAに話していた。町長はその時休暇中だった為、ガイはそれ以上のコメントは残さなかった。

休暇後仕事に復帰した町長にWSPAがメモや新しい方針についてインタビューすると、警察官への労災補償の負担が重過ぎるからだと言い、レポーターに怒りを見せるなど町長として相応しいとは思えぬ態度を見せた。町長によれば、警官隊への労災補償にウェルフォード町が毎年2万ドルを負担している。人口約2000人の町には大きな金額であり、度重なる警官の怪我に町長は我慢しきれなくなったようだ。

町民や警察関係者から不安や反対の声が集まり、また町長と仲の良い地方法務官が町長宛に方針を考え直すよう訴える手紙を送った。その手紙がキッカケとなり、町長は方針を撤回することにしたという。お騒がせ町長とWSPAとのインタビューはCNNで全米に放送さるほど話題となった。しかし町長は「私がしたくてするのではなくて、頼まれたから方針を変えるだけだ。」と心配をかけた住民に謝る気配はない。

(TechinsightJapan編集部 村居唯衣)