オハイオ州フルトン郡地方裁判所裁判官ジェフ ロビンソンが、増加する万引き事件に歯止めをさす為に「I’m a thief／泥棒です。」と書かれたT—シャツを着せるという新しい刑罰を考え出した。

とある訴訟で万引きで逮捕された容疑者が、防犯カメラに移らない角度を見つけて物を盗むなど自分のテクニックを法廷で自慢げに話していた。ロビンソンはその容疑者の態度にあきれたことがキッカケで新しい刑罰を考え出したという。

裁判で刑罰として社会奉仕活動を命じられた受刑者は活動中に必ず「私は泥棒です。」と書かれたT-シャツを着なければならない。ライトグリーンの布地に黒の文字で書かれたメッセージはどんな状況であろうと目に留まる。

すでに数名の受刑者がこのT-シャツを着て、公共の場でボランティア活動などを行った。公共の場で恥じをかく刑罰の影響は大きく、中には人の出入りの多いリサイクルショップ店内でTシャツを着ることをためらったり、-シャツを着ることを避けるため法外な額の罰金を支払った受刑者もいた。

地元の教会からあまり良いリアクションが得られなかった以外は、新しい刑罰は問題視されてはおらず、特に警察や捜査当局者には賛成の声が多い。現在はフルトン郡だけでなく、近隣の地域でも「泥棒です。」Tシャツを用いた刑罰が実行されきている。

（TechinsightJapan編集部　村居唯衣）