writer : techinsight

【お笑い峰打ちコラム】エンタにあの芸人が登場! その真意は…?

 19日放送の「エンタの神様」(日本テレビ系)に、意外な芸人が登場した。カンニング竹山(サンミュージックGET)、エンタはおろかテレビでのネタ披露自体がごぶさたの竹山が、一体なぜ今頃?

 ステージに現れた竹山は一人堂々とトークを始める。自身が5年前に同じ舞台で引き起こした騒動にも軽く触れ、いかにエンタが自分にとって大切かということをくどいほどアピールした。そして――

『私、カンニング竹山、今日このステージをもってお笑い芸人引退します』

 突然の引退宣言。今後は役者になるというのだ。竹山は自身が主演を務めた映画「守護天使」での演技の評判の高さ、そしてお笑い芸人としての才能のなさをつらつらと述べる。ときおり観客に語りかける場面もあり、熱意たっぷりにこれからの役者人生について語った。

 そして竹山は、芸人として最後にこの舞台でネタを披露するといい、服を脱ぎだした。5年前の騒動を髣髴とさせる流れに客席はざわめく。じょじょにヒートアップしてきた竹山はカメラに向かってキレだし、パンツに手をかけた。さんざん引っぱったあと、最終的には『脱ぐわけないだろが!』とキレる。そして『ずっと芸人じゃボケ!』と引退宣言を撤回、つごう7分ほどにもわたるザ・竹山ショーは終わった。

 文章だとわかりづらいかもしれないが、リアルタイムで見ていた私もなにがなんだかわからなかった。引退宣言→パンツ→宣言撤回の謎コンボに、きつねにつままれたような気持ちになった。

 一連の流れすべてがネタだと考えてしまえばいいのだろうが、いかんせん舞台はエンタである。エンタは随所にネタかマジかわからない部分がちりばめられている油断のならない番組だ。そこを考えれば考えるほど深みにハマってしまうので、そういうものだと割り切って楽しむのが正解なのだが、それにしても。

 そういえば冒頭で竹山がこんなことを言っていた。エンタはちゃんとネタをさせてくれる、1分すぎても(カーペットが、と思われる)流れない、と。まさか竹山登場の真意はこれか? これが言いたいがための竹山ショーだったのであろうか。だとしたらエンタはすでに私のような一般人には理解できないレベルにまで到達している。

 エンタは一体、どこへいくのか。
(TechinsightJapan編集部 三浦ヨーコ)