writer : techinsight

五反田団が、『生きてるものはいないのか』『生きてるものか』をダブル上演。

独創的な表現力で評価の高い作家・劇作家の前田司郎。彼の主催する五反田団がこの度、東京芸術劇場(池袋)のにて五反田団の代表作、『生きてるものはいないのか』『生きてるものか』をダブル上演する。

1977年生まれの東京出身の作家。前田司郎は、演劇人としてとして知られているが、2005年『愛でもない青春でもない旅立たない』で小説家デビュー。作家としても活動している。2009年、小説『夏の水の半魚人』で三島由紀夫賞を受賞した。

日々思った感情をユニークな言葉で綴る独特な前田の表現スタイルは、小説の中はもとよりその作品の舞台でも大いに発揮される。役者たちが、「無いもの」を「在るか」のように表現し、その「無いもの」はしだいに、「形」あるものに見えてくる。シンプルではあるが原点に立ち返った演劇の技巧と、役者たちに高いスキルを要求する数少ない舞台作品を生み出す。

今回、池袋の東京芸術劇場で10月17日(土)~11月1日(日) 上演される、戯曲『生きてるものはいないのか』は、2008年第52回岸田國士戯曲賞を受賞した作品。それに『生きてるものか』を同時に上演するという試み。実力派の遠藤留奈をはじめ、笠井里美(ひょっとこ乱舞)、佐藤誠(青年団)など他の劇団からの参加による強力なキャストが集結。『生きてるものか』には前田も出演する。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)