writer : techinsight

芸術の秋、異色の音楽ユニット「カズとアマンダ」はいかが。

他の異色アーティストとのコラボも多い「カズとアマンダ」。

不定期に開催されるライブ、高い音楽性、異国情緒 ユニークな演出。これらを実現した異色の音楽ユニットを紹介する。ナゼか「姉系女子とちょっと可笑しな好青年たち」の男女が織り成す音楽系パフォーマンス。芸術の秋、彼らの演奏するめずらしい楽器や歌とともに、シニカルで独特な笑いをもたらすおしゃれな世界に触れてみよう。きっと、新しい世界が開けるハズ。

8月8日(土)と9日(日)の2日間、湘南大磯の畑と田んぼの間に忽然と立つ「大磯エピナール」を会場にしたアットホームな屋内音楽祭『サマー・サマー・パーティー’09』で、目玉も飛び出す不思議空間を生み出した「カズとアマンダ」。きちっとしたスーツを着込んだカズと、黒い花の付いた帽子・青いドレスを身に付けたアマンダ。アルゼンチン・タンゴ風にキメたオシャレな二人が歌いだしたアコースティック・ギターに乗った曲は、ナゼか「かけうどん」。“その味気なさがいいの~”と絶叫するアマンダ。(そりゃ具が入ってないんだもの、味気ないでしょう!)その後、哀愁あるアコーディオン男性とメルヘンチックなパリ漫画風のドラムのお兄さん(彼は見た目によらず言動があやしい。)が加わり、ますます本格的な演奏に変わっていく。
「〜劇的フォーク〜」と名づけられた「カズとアマンダ」のパフォーマンスはビジュアル、音楽性においてハイレベルでありながら、お笑いや演劇要素もふまえた何かすごく贅沢な表現スタイルだ。最後に出てきた“変な男の人”にビックリしている間もなく、もうアルゼンチンなんだか湘南なんだか下落合なんだか分からないままフィニッシュを迎える。

異国情緒たっぷり、でも“うどん”がキーワードの〜劇的フォーク〜「カズとアマンダ」。彼らはミニ・アルバムを発売し、ホームページやイベントで販売している。音楽的な面でも聞かせるが、やはりこういったユニットは見て楽しいアーティスト・パフォーマー。関東を中心に不定期に活動しているが機会があれば全国でのライブにも意欲的。各地のイベントなどにも参加している。

短い夏が終わるとやってくる芸術の秋。たまには異色のアーティストに触れてみてはいかが。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)